WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05244 |
アヘン系麻薬検査opiates screening3L975-0000-001-024 |
単独検体
|
25 |
冷蔵 |
EMIT(スクリーニング)LC-MS/MS(確認検査) | 検出せず |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05244 |
アヘン系麻薬検査opiates screening3L975-0000-001-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
|
25 |
冷蔵 |
EMIT(スクリーニング)LC-MS/MS(確認検査) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
3~4日 |
備考
項目
- チャート参照:規制薬・医薬品などスクリーニング検査対象薬物
- スクリーニング検査で陰性が確定しなかった場合、LC-MS/MSにて確認後にご報告します。
検体
- 必ず専用検体としてご提出ください。
方法
- 検体妥当性試験を実施します(クレアチニン濃度、比重、pHおよび亜硝酸塩濃度を測定し、検査材料である尿が薬物検査に適しているか否かを確認します)。
日数
- 確認検査実施時の所要日数は5~6日(スクリーニング検査を含む)です。
報告
- 感冒薬・漢方薬などの投与によって陽性となる場合があります。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
チャート

参考文献
Department of Health and Human Services: Mandatory Guidelines for Federal Workplace Drug Testing Programs, USA.
検査項目解説
臨床的意義
麻薬及び向精神薬取締法で規制されているアヘンアルカロイド系麻薬(コデイン、モルヒネ、6-アセチルモルヒネ)を検出する検査。
アヘンアルカロイド系麻薬である、コデイン、モルヒネ、6-アセチルモルヒネは、我が国では麻薬及び向精神薬取締法で規制されており、厳しい管理上の規定がある。
コデインは鎮咳作用のある薬物で、病院で処方される薬だけでなく、薬局で店頭販売されている市販の咳止め薬にも含まれている。市販薬は濃度が低いため、店頭販売そのものは規制の対象にはならない。しかしながら、目的外に用法容量を守らない故意の過量服薬(乱用)者がみられ、薬物乱用として社会問題とされている。
モルヒネは鎮痛作用のある薬物であり、疼痛緩和治療に用いられる。またコデインの代謝によっても体内で生じる。
6-アセチルモルヒネはヘロインの代謝物。ヘロインは体内で6-アセチルモルヒネへ代謝され、次いでモルヒネに代謝される。したがって、6-アセチルモルヒネが陽性だった場合、ヘロインが摂取されたことを意味する。
<検査内容>
被検者が検査対象である薬物の非合法な使用(乱用)を隠蔽しようとして、検体の改ざんを行っている可能性がある。このため、薬物の検査に先立ち妥当性試験を行い、適切な検体であるか否かを確認する。ここで、不適切な検体であると判定された場合には、再採尿を勧める旨のコメントと共に無効、混入、入替のいずれかの結果を報告する。
妥当性試験により適切な検体であると判定された場合に、薬物の一次スクリーニング検査(EMIT法)を行い、陰性となった検体は、検出せずを報告する。
一次スクリーニング検査により陰性が確定しなかった検体は、LC-MS/MS法による確認検査を行う。
【陽性を示す疾患】
麻薬及び精神変容薬[幻覚発現薬]による中毒
関連疾患
T40:麻薬及び精神変容薬[幻覚発現薬]による中毒 → T36-T50:薬物・薬剤による毒作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.