WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05496 |
頸管腟分泌液中癌胎児性フィブロネクチンoncofetal fibronectin5C111-0000-067-023 |
|
指定容器
90 |
4週 凍 |
EIA | 陰性(-) |
204 D015 23 免疫 |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05496 |
頸管腟分泌液中癌胎児性フィブロネクチンoncofetal fibronectin5C111-0000-067-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
指定容器
90 |
4週 凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
204 D015 23 免疫 |
2~4日 |
備考
検体
- 必ず専用の採取器具を用い、抽出・濾過検体をご提出ください。
- 検体採取は腟洗浄前に行ってください。
- 検体中に精液が混入している場合は、その検体は使用しないでください。
- 検体中に0.1%以上の血液混入が認められた場合、正確な結果が得られない可能性があります。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/癌胎児性フィブロネクチン定性(頸管腟分泌液)
- 実施料:204
- 診療報酬区分:D015 23
- 判断料区分:免疫学的検査
破水の診断のために妊娠満22週以上満37週未満の者を対象として測定した場合または切迫早産の診断のために妊娠満22週以上満33週未満の者を対象とし実施した場合のみ算定できます。
参考文献
奥田直貴, 他: 医学と薬学 72, (9), 1591, 2015.
Lockwood, C. J. et al.: N. Engl. J. Med. 325, 669, 1991.
検査項目解説
臨床的意義
切迫流産・早産で膣頚管中に検出される胎児付属物の由来物質。流産・早産の早期診断に有用。
早産(妊娠22週以降37週未満の分娩)は全分娩の5~10%にみられる。原因としては前期破水、常位胎盤早期剥離、頚管無力症、妊娠中毒、多胎、前置胎盤などがあり、原因不明のものが30%程度あるといわれている。特に24週以前で出生した早産児の生命予後は悪いといわれ、生存した場合でもさまざまな後遺症を残す場合が多い。
癌胎児性フィブロネクチンは、受精後20日目ごろから絨毛膜トロホブラスト細胞で産生され、羊水中や母体血中に高濃度で存在する。
切迫早産など、破水が生じた場合は、膣内に癌胎児性フィブロネクチンが認められる。正常妊婦では膣分泌液中に妊娠20週位までは認められるが24週以降35週位まではほとんど検出されない。しかし、破水時には腟内に認められるようになる。
従来までは、切迫流・早産の重症度/予後判定には臨床症状などから判断するTocolysis Indexが用いられてきたが、早期診断、早期治療を行なうためには癌胎児性フィブロネクチンを測定することがさらに有用とされる。
【陽性を示す疾患】
切迫流産,早産
関連疾患
O20.0.1:切迫流産 → O20-O29:母体障害
O60.1:早産 → O60-O75:早産
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.