WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05223 |
高感度PSAprostate specific antigen5D305-0000-023-051 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | ng/mL 4.00 以下 |
包括124 D009 9 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05223 |
高感度PSAprostate specific antigen5D305-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 4.00 以下 |
包括124 D009 9 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/前立腺特異抗原(PSA)
- 実施料:包括124
- 診療報酬区分:D009 9
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
前立腺癌を強く疑う場合に、前立腺癌の診断の確定または転帰の決定までの間に原則として、1回を限度として算定できます。ただし、「PSA」の検査結果が4.0ng/mL以上であって前立腺癌の確定診断がつかない場合は、3月に1回に限り、3回を上限として算定できます。
当該検査を2回以上算定するに当たっては、検査値を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
容器
参考文献
Witherspoon, L. R. and Lapeyrolerie, T.: J. Urol. 157, 1322, 1997.
武田 悟, 他: Prog. Med. 21, (9), 2279, 2001.
検査項目解説
臨床的意義
前立腺癌で著明に増加。前立腺肥大でも上昇するが、10.0ng/mlを越える場合には前立腺癌を強く疑う。
前立腺特異抗原(PSA)は、Wangら(1979)によって良性肥大症の前立腺組織から分離・精製された分子量33,000~34,000、等電点6.9の糖タンパクである。
ヒト前立腺組織のみに存在し、特に腺・導管の内腔上皮、前立腺分泌物に局在することが免疫組織化学的に確かめられている。
血中PSA値は前立腺癌患者で著明に増加し、また、病勢をよく反映して変動することから、その診断、予後判定および経過観察の指標となる。
手術後のモニタリングなどでは再発を早期に発見することが重要になるため、検出感度においてさらに低濃度のPSAを検出することが必要になる。PSA検査は検出感度が0.008ng/mLであり、低濃度のPSAを検出するのに優れているため、手術や化学療法、物理療法などの治療後の微量のPSAの患部からの逸脱を測定することができる。また、前立腺癌患者のcut-off値として10.0ng/mLという値が設けられているため、良性疾患の鑑別から前立腺癌の早期発見、治療後のモニタリングや再発の推測に有用であり、広い範囲での適用が可能である。
直腸内指診(DRE)直後には一過性にPSA高値を示す場合があるため、検体採取は避けた方がよい。
治療後の経過観察指標としてPSA倍加時間(PSA doubling time:PSADT) が算出され、次式により求められる。第1検査日をD1、PSA値をP1、第2検査日をD2、PSA値をP2とすると、
PSADT = (D2- D1)*LOG 2/ (LOG P2- LOG P1)
* D1, P1= 第1検査日, PSA値、 D2, P2= 第2検査日, PSA値
一般に遠隔転移があったり予後不良の患者では、倍加時間が短いとの報告がある。
【高値を示す疾患】
前立腺癌
関連疾患
C61.5:前立腺癌 → C60-C63:男性生殖器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.