WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09752 |
HER2蛋白定量HER2/neu protein5D590-0000-023-051 |
遠心
|
01 ↓
02 |
28日 凍 |
CLIA | ng/mL 陰性: 15.2 以下 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
09752 |
HER2蛋白定量HER2/neu protein5D590-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
28日 凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 陰性: 15.2 以下 |
2~5日 |
備考
診療報酬
「悪性腫瘍特異物質治療管理料」としてのみ保険請求が認められます。
容器
参考文献
Luftner, D. et al.: Int. J. Biol. Markers 19, 1, 2004.
検査項目解説
臨床的意義
Epidermal Growth Factor受容体分子に類似した蛋白質。癌遺伝子により産生され、高度に発現している乳癌では予後不良とされるが、抗癌剤奏効の予測にも用いられる。
HER2/neu遺伝子はc-erbB-2遺伝子とも呼ばれ、Epidermal Growth Factor Receptor(EGFR)類似のタンパクをコードする癌遺伝子として同定された。この遺伝子は細胞膜の内外を貫通して存在する受容体型タンパクをコードし、この受容体はチロシンキナーゼ活性を有している。
HER2タンパクはその遺伝子産物であり、分子量185,000のチロシンキナーゼ活性をもつ受容体型タンパクである。種々の腺癌などで認められるが、特に乳癌では15~20%の患者にHER2/neu遺伝子の増幅によるHER2タンパクの過剰発現が認められ、このような症例では予後が一般に不良とされる。
肝臓をはじめとする多臓器転移症例で陽性率が高く、過剰発現症例ではホルモン療法が奏効し難く、術後再発率も高いとされる。乳癌以外の腫瘍では、胃癌などで陽性例が認められるが、乳癌に比較すると発現量が少ないため、一般に陽性率は低い。
なお、血清中HER2タンパク定量は肝炎や肝硬変などで軽度上昇をみることがあるので注意を要する。判定に際しては肝機能障害の有無を考慮する。
【陽性を示す疾患】
乳癌
関連疾患
C50.9.8:乳癌 → C50-C50:乳癌
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.