WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27122 |
HTLV-1核酸同定HTLV-15F450-1440-019-862 |
開栓厳禁単独検体
|
89 |
冷蔵 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
450 D023 16 微生 |
5~16日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27122 |
HTLV-1核酸同定HTLV-15F450-1440-019-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁単独検体
|
89 |
冷蔵 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
450 D023 16 微生 |
5~16日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)
検体
- 採血後、速やかに検体をご提出ください(原則として採血後24時間以内の検体を用います)。
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
- 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
診療報酬
- 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HTLV-1核酸検出
- 実施料:450
- 診療報酬区分:D023 16
- 判断料区分:微生物学的検査
「HTLV-Ⅰ抗体(確認試験)」によって判定保留となった妊婦、移植者(生体部分肺移植、生体部分肝移植、生体腎移植又は生体部分小腸移植の場合に限る。)又は臓器等提供者(生体部分肺移植、生体部分肝移植、生体腎移植又は生体部分小腸移植の場合に限る。)を対象として測定した場合にのみ算定できます。本検査を実施した場合は、HTLV-Ⅰ抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)の判定保留を確認した年月日を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
参考文献
Miyazato, P. et al.: J. Virol. 80, (21), 10683, 2006.
築山尚史,他: 日本産科婦人科學會雜誌 65, (2), 898, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
ウエスタンブロット法での判定保留例におけるHTLV-1感染の確定診断に有用。
HTLV-1は成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia:ATL)の原因ウイルスで、ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ持続感染し、そのごく一部の患者が白血病を発症する。
その感染経路には、輸血などによる血液の注入、母子感染(主に母乳)、性行為による感染などがあり、感染リンパ球が移行することにより感染が成立する。
現在、日本に約100万人、世界で約3,000万人以上のキャリアがいるといわれている。
このウイルスは、インフルエンザウイルスなどとは異なり、感染しても全く自覚症状がないが、一度感染するとリンパ球の中で生存し、潜伏期間は40年以上といわれている。
HTLV-1は感染力の非常に弱いウイルスなので、大量のウイルスが体内に入らないと感染は起こらないが、母乳中に含まれるHTLV-1に感染したT細胞を乳児が大量に摂取してしまう母子感染が問題となっている。
なお、HTLV-1感染の診断は、スクリーニング検査の陽性者に対してウエスタンブロット法で確認試験を行っていたが、判定保留となる比率が10~20%と比較的高いことが問題となっている。
本検査はPCR法を用いた定性検査で、ウエスタンブロット法での判定保留例におけるHTLV-1感染の確定診断に有用である。
【陽性を示す疾患】
HTLV-1キャリア
関連疾患
Z22.6.1:HTLV-1キャリア → Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.