WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27560 |
クラミドフィラ・ニューモニエ抗体 IgAChlamydophila pneumoniae antibody-IgA5E032-0000-023-023 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
EIA | 陰性(-) |
75 D012 10 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27560 |
クラミドフィラ・ニューモニエ抗体 IgAChlamydophila pneumoniae antibody-IgA5E032-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
75 D012 10 免疫 |
3~5日 |
備考
基準
- 判定保留8~12
陽性13 以上
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/クラミドフィラ・ニューモニエIgA抗体
- 実施料:75
- 診療報酬区分:D012 10
- 判断料区分:免疫学的検査
「クラミドフィラ・ニューモニエ抗体」IgMをIgA・IgGと併せて実施した場合は、主たるもののみ算定となります。
参考文献
宮下修行, 他: 小児科診療 71, (1), 95, 2008.
Miyashita, N. et al.: J. Infect. Chemother. 21, (7), 497, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
急性呼吸器感染症を引き起こす病原体であるC.pneumoniaeの抗体検査。
クラミジア・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)はヒトを自然宿主とし、ヒトからヒトへと感染し気管支炎や肺炎などの急性呼吸器感染症を引き起こす病原体である。
クラミジアは病原微生物の一種で、細胞壁やDNA, RNAをもち二分裂増殖をする点は細菌に似ているが、細胞内寄生で生存する点が異なっている。クラミジア属にはこのほか鳥類を介して呼吸器感染を起こすオーム(鸚鵡)病の病原体Chlamydia psittaciや、C.trachomatis(Ct)、C.pecorumなどがある。このうちC.pecorumのヒトへの病原性は確認されていない。Ctは主に尿路や性器などに感染し、第4性病や不妊症の原因となる。いずれもテトラサイクリンが有効とされる。
ニューモニエは1989年に3番目のクラミジアとして新しく認知された。本病原体による肺炎は、日本国内でも学校内や家族内で集団感染が報告されている。成人では約半数が本抗体を保有しているといわれており、また、成人の市中肺炎の十数%がニューモニエに起因するという報告もある。
ニューモニエは他のクラミジアと同様に培養が難しいため、培養同定や抗原検査はあまり行われず、もっぱら抗体検査による血清診断が行われている。本検査はニューモニエに特異的な外膜複合体(COMC)抗原を用いてIgA、IgG抗体を測定するものである。ニューモニエに感染するとまずIgM抗体が上昇し、次いでIgG抗体が上昇するが、IgM抗体が陽性である時期のタイミングを逃すことも多い。IgA抗体はクラミジアの感染後の活動状態と関連があるためIgA抗体がよく測定される。
【高値を示す疾患】
クラミジア肺炎
関連疾患
J16.0.1:クラミジア肺炎 → J09-J18:インフルエンザ・肺炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.