WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27776 |
カンジダマンナン抗原Candida antigen5E142-0000-023-023 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
EIA | U/mL 0.05 未満 |
134 D012 21 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27776 |
カンジダマンナン抗原Candida antigen5E142-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 0.05 未満 |
134 D012 21 免疫 |
3~5日 |
備考
検体
- フィブリン除去のための竹串の使用は避けてください。
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/カンジダ抗原定性
- 実施料:134
- 診療報酬区分:D012 21
- 判断料区分:免疫学的検査
カンジダ血症またはカンジダ肺炎の診断の目的で行った場合に算定できます。
「(1→3)-β-D-グルカン」、「カンジダ抗原」、「D-アラビニトール」、「アスペルギルス抗原」または「クリプトコックス抗原」と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
参考文献
藤田信一: 日本臨牀 66, (12), 2313, 2008.
新崎晃弘, 他: 臨床検査機器・試薬 23, (3), 197, 2000.
検査項目解説
臨床的意義
深在性真菌感染症の代表的起炎菌であるカンジダの抗原を検出する検査。
カンジダ(Candida albicans)は正常菌叢を構成する真菌の一つである。
健康人にも抗体が存在するが、宿主との関連により、コロニゼイション、表在性感染、深在性感染の三つの形態に分類される。この内で深在性感染が最も問題であり、本検査も主にこれを目的として行われる。
深在性真菌症とは、カンジダのような真菌が血液や臓器に感染するもので、早期診断が難しく、病理組織学的診断や培養により菌を証明することも困難とされる。
本検査はカンジテックという検査試薬により行われており、易熱性糖タンパクを検出するものであるが、宿主の体内に侵入しないコロニゼイションでも陽性になることがある。
深在性カンジダ感染症は、一般に日和見感染の形をとりやすい。患者の多くは免疫不全の状態にあるため、抗体が証明されない場合も多い。そこで宿主側の感染防御機能が低下しており、原因不明の発熱があった場合に、カンジダ感染症を疑い本検査を行なう。
関連検査として、カンジダ属の主要代謝産物であるD-アラビニトールや真菌の細胞壁構成成分の一つであるβ-D-グルカンの測定も診断に有用である。D-アラビニトールは腎機能により結果が変動するためクレアチニン換算値により評価される。また、マンニトールやキシリトール、ソルビトールなどの糖を静注している場合には、測定系に大きく干渉するため、D-アラビニトール測定の意義はカンジダ抗原に比べると低い。
【高値を示す疾患】
カンジダ症
関連疾患
B37.9.1:カンジダ症 → B35-B49:真菌症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.