WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01998 |
抗CCP抗体 (抗シトルリン化ペプチド抗体)anti-CCP antibody5G167-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
CLIA | U/mL 4.5 未満 |
198 D014 24 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01998 |
抗CCP抗体 (抗シトルリン化ペプチド抗体)anti-CCP antibody5G167-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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U/mL 4.5 未満 |
198 D014 24 免疫 |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗シトルリン化ペプチド抗体定量
- 実施料:198
- 診療報酬区分:D014 24
- 判断料区分:免疫学的検査
「抗CCP抗体」と「IgG型リウマチ因子」、「免疫複合体」、「CA・RF」および「MMP-3」のうち2項目以上を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定ができます。
関節リウマチと確定診断できない者に対して診断の補助として検査を行った場合に、原則として1回を限度として算定できます。ただし、当該検査結果が陰性の場合においては、3月に1回に限り算定できます。なお、当該検査を2回以上算定するに当たっては、検査値を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
関節リウマチに対する治療薬の選択のために行う場合においては、患者1人につき原則として1回に限り算定できます。ただし、当該検査結果は陰性であったが、臨床症状・検査所見等の変化を踏まえ、再度治療薬を選択する必要がある場合においては、3月に1回に限り算定できます。なお、当該検査を2回以上算定するに当たっては、その医学的な必要性を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
検査項目解説
臨床的意義
関節リウマチ(RA)の新しい血中マーカー。ケラチン結合蛋白のシトルリン化部位ペプチドに対する抗体で、RFより感度・特異度に優れる。
関節リウマチ(RA)の血中マーカーには、リウマトイド因子(RAまたはRF)やRAPAなどが用いられてきた。特にRFは米国リウマチ学会のRA診断基準(1987年)にも採用されている。しかしRFは、リウマチ患者の約7割程度で陽性をみるに過ぎず、SLEなどリウマチ以外の病態や、健常者の一部にも陽性例がみられる問題がある。
RAに特異的な抗体として、抗ケラチン抗体や、抗核周囲抗体が発見された。これら自己抗体の対応抗原は、上皮組織のケラチン結合蛋白フィラグリンに存在している。フィラグリンはペプチジル・アルギニン・デアミナーゼによって、アミノ酸のアルギニンが一部シトルリンに置換されているが、このシトルリン化部位を抗原とした抗体を検出するのが抗CCP抗体である。この際、シトルリン化部位を含むペプチドを、環状構造にすることで、検出感度が非常に向上し、anti-cyclic citrullinated peptideと呼称される。
RA患者における抗CCP抗体の陽性率は、59~90%と報告者によって差が見られ、進行度、人種差、キットの違いなどが原因と推定されている。特異度は86~99%と、他のマーカーに比較して高く、Schellekensらによれば、早期RA例でも特異度は96%と優れていた。また、X線でみられる関節破壊所見とよく相関し、2年後の骨びらんを比較的正確に予測することも可能といわれている。
厚生労働省研究班(江口ら、2005年)によれば、RFとともにこの抗CCP抗体が、早期RA診断基準のひとつに提案されている。さらに、RAと非RA患者を対象としたROC解析でも、抗CCP抗体はRFやMMP-3より優れた検出能力が示されている。
【高値を示す疾患】
関節リウマチ
関連疾患
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.