WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

45366

曜日指定

メラノーマBRAF変異解析 (ベムラフェニブ)BRAF (B-Raf proto-oncogene, serine/threonine kinase)

8C155-9951-070-862

未染スライド
5枚(5μm厚)

30

常温

リアルタイムPCR法

検出せず

包括5000

D004-2 1

遺染

4~10日

項目
コード
検査項目

45366

曜日指定

メラノーマBRAF変異解析 (ベムラフェニブ)BRAF (B-Raf proto-oncogene, serine/threonine kinase)

8C155-9951-070-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
未染スライド
5枚(5μm厚)

30

常温

リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

包括5000

D004-2 1

遺染

4~10日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)
  • チャート参照:コンパニオン診断薬として用いられる検査項目と対象医薬品
  • BRAF V600Eを検出します。本検査の場合、V600Eは、V600KとV600Dとの交差反応性が認められます。

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • 病理組織診断にて腫瘍が認められた部位をマーク(実線で囲む)したHE染色スライドを併せてご提出ください。
  • 本検査で必要な腫瘍細胞含有率は50%以上です。
  • FFPE処理後12カ月以内、未染スライド作製後60日以内にご提出ください。
  • 強酸による脱灰操作をした検体は検査できません。
  • ホルマリン固定検体では、固定条件によって核酸の断片化が著しく、解析不能となる場合があります。検体の取り扱いについては、日本病理学会「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」をご参照ください。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「主な腫瘍関連遺伝子記号と別称」(チャート参照)、 「弊社の倫理指針」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が複雑なもの
  • 実施料:包括5000
  • 診療報酬区分:D004-2 1
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

悪性黒色腫の詳細な診断または治療法の選択を目的として患者本人に対して行った場合に限り、患者1人につき1回に限り算定できます。算定に当たっては、「BRAF遺伝子検査」と診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。

「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

チャート

コンパニオン診断薬として用いられる検査項目と対象医薬品

容器

容器番号30:遺伝子検査用標本スライド容器

  • 採取量: -
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: EGFR遺伝子変異解析等癌関連遺伝子検査,肺がんALK《FISH法》

参考文献

和田 誠, 他: 最新医学 69, (11), 66, 2014.

検査項目解説

臨床的意義

細胞内シグナル伝達を阻害する抗がん剤ベムラフェニブの悪性黒色腫に対する治療効果を予測する検査。

 悪性黒色腫(malignant melanoma:メラノーマ)は、一般にほくろのがんとも言われるメラニン細胞由来の悪性腫瘍である。日本における新規発症者数は年間1,300~1,400人とされる。発生頻度には人種差が認められ、人口100,000人当たりの年間発生者数は白人:日本人:黒人でおよそ15:2:0.5人とされ、皮膚のメラニン量が少ない白人に好発する。

 メラノーマは代表的な予後不良の悪性腫瘍として知られており、皮膚がんにおけるメラノーマの割合がわずか約4%に過ぎないにも関わらず、皮膚がんによる死亡患者の約80%を占めるといわれる。早期に所属リンパ節に転移し、さらに脳や肝臓、肺などの多彩な臓器に転移するため治療に難渋する場合が多い。

 ベムラフェニブ(商品名:ゼルボラフ(R))は新たに合成されたBRAF阻害剤である。BRAF遺伝子変異の大部分がキナーゼ・ドメインのコドン600のT→A塩基置換であり、この変異によりアミノ酸のバリンがグルタミン酸に置換され、BRAF(V600E)変異を起こす。ベムラフェニブはATP競合的なRAF阻害剤であり、BRAF V600変異(V600E、V600D、V600R、V600K、V600G、V600M)を含む活性化変異型のBRAFキナーゼ活性を阻害することによって、BRAF V600変異を有する腫瘍の増殖を抑制する抗悪性腫瘍剤、と解釈することができる。

 BRAF遺伝子変異は、悪性黒色腫症例の2~4割にのみ認められ、全ての悪性黒色腫患者に認められるものではない。つまりベムラフェニブBRAF遺伝子変異解析は、ベムラフェニブ治療の効果を推定するコンパニオン診断薬(個々の症例に対し治療効果や副作用を投与前に予測する診断薬)と捉えることができる。

【陽性を示す疾患】

悪性黒色腫

関連疾患

C43.9.2:悪性黒色腫 C43-C44:皮膚腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について