検査項目解説 掲載内容は、2023 年 5 月 1 日時点の情報です。
悪性腫瘍(肝癌)
項目コード | 検査項目 | 分類 | 実施料 判断科区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|
00015 |
LAP (ロイシンアミノペプチダーゼ)さまざまな臓器や胆汁中に広く分布する加水分解酵素。黄疸の鑑別や肝・胆道系疾患の診断、経過観察などに用いられる。 |
生化学検査 酵素 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00014 |
コリンエステラーゼ (ChE,Ch-E)コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素。主に肝疾患により低下し、有機リン剤による中毒でも低値をとる。 |
生化学検査 酵素 |
包括11 生Ⅰ |
1~2日 |
00184 |
アデノシンデアミナーゼ (ADA) 〈血清〉核酸の代謝酵素。血中濃度は免疫不全症で低値、血液系悪性腫瘍や肝炎で高値。胸水では癌性胸膜炎や心不全と比べ結核性胸膜炎でより高値に。 |
生化学検査 酵素 |
32 生Ⅰ |
2~3日 |
00037 |
ICG肝機能や肝予備能を知るための色素負荷試験。肝機能が低下するほどR15(15分血中停滞率)は高値に。 |
生化学検査 その他 |
管理料[100] |
2~3日 |
01840 |
αフェトプロテイン (AFP)肝細胞癌で上昇する、本来は胎児肝細胞由来の血清腫瘍マーカー。肝炎や肝硬変でも軽度~中等度に上昇をみる。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括101 生Ⅱ |
2~3日 |
27710 |
AFPレクチン分画肝細胞癌由来AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変等とを鑑別する検査。肝細胞癌の早期診断と予後管理に有用。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括190 生Ⅱ |
3~4日 |
03825 |
塩基性フェトプロテイン (BFP)各種癌において比較的一定の陽性率を示す癌マーカー。術後の再発の指標としても有用。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括150 生Ⅱ |
3~6日 |
26551 |
組織ポリペプチド抗原 (TPA)臓器特異性は低く、さまざまな癌において高値となる。癌の増殖活性を反映するため、治療経過の把握に有用な指標。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括110 生Ⅱ |
2~3日 |
01138 |
CA19-9膵癌、胆道癌をはじめとする各種消化器癌で上昇する血中腫瘍マーカー。血液型Lewis抗原の影響を受ける。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括124 生Ⅱ |
2~3日 |
03819 |
SPan-1抗原膵癌をはじめとする消化器癌の血清腫瘍マーカー。良性疾患での偽陽性率が低いといわれる。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括144 生Ⅱ |
2~4日 |
02948 |
DUPAN-2膵癌、肝・胆道癌で上昇する血中腫瘍マーカー。ルイス抗原陰性者でも使用可能。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括118 生Ⅱ |
3~5日 |
01646 |
PIVKA-Ⅱ《CLIA》凝固第Ⅱ因子の不全生成物。肝細胞癌に特異性の高い血中腫瘍マーカーで、AFPと相関が低く、独立した指標になる。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括135 生Ⅱ |
2~3日 |
01500 |
シアリルLeX-i抗原 (SLX)肺腺癌を始めとする腺癌に有用な糖鎖性血中腫瘍マーカー。膵癌の鑑別においてはLewis血液型の影響を受けないとされる。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括144 生Ⅱ |
2~4日 |
03497 |
NCC-ST-439膵癌、消化器系癌や肺腺癌、乳癌に有効な血中腫瘍マーカー。CA19-9などより癌特異性が高いとされている。 |
腫瘍関連検査 腫瘍関連検査 |
包括115 生Ⅱ |
3~4日 |