検査項目解説 掲載内容は、2023 年 5 月 1 日時点の情報です。
蛋白
項目コード | 検査項目 | 分類 | 実施料 判断科区分 |
所要日数 |
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01141 |
プレアルブミン肝臓の蛋白合成能を反映する蛋白。半減期が短いため栄養状態および肝の蛋白合成能把握に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
104 免疫 |
2~3日 |
03841 |
アルブミン (Alb)<ネフェロメトリー法>肝臓で合成される血中の主たる輸送体蛋白。栄養状態の悪化や肝障害の程度を反映して低下する。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
包括11 生Ⅰ |
2~3日 |
04107 |
尿中アルブミン試験紙法で検出されない微量の尿中アルブミンを定量。腎糸球体障害、とりわけ糖尿病性腎症の早期発見に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
99 尿便 |
2~3日 |
04107 |
尿中アルブミン 〈クレアチニン補正〉試験紙法で検出されない微量の尿中アルブミンを定量。腎糸球体障害、とりわけ糖尿病性腎症の早期発見に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
99 尿便 |
2~3日 |
01168 |
α1マイクログロブリン (α1M) 〈血清〉肝細胞由来の低分子血漿蛋白。高値は早期より腎機能低下を、低値の場合は肝炎の重症度を反映する。尿中濃度は尿細管障害で上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
132 免疫 |
1~2日 |
01169 |
α1マイクログロブリン (α1M) 〈尿〉肝細胞由来の低分子血漿蛋白。高値は早期より腎機能低下を、低値の場合は肝炎の重症度を反映する。尿中濃度は尿細管障害で上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
132 免疫 |
2~3日 |
01838 |
β2マイクログロブリン 〈血清〉糸球体濾過または尿細管再吸収機能の低下により、それぞれ血中・尿中で増加する低分子血漿蛋白。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
101 免疫 |
1~2日 |
01839 |
β2マイクログロブリン 〈尿〉糸球体濾過または尿細管再吸収機能の低下により、それぞれ血中・尿中で増加する低分子血漿蛋白。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
101 免疫 |
2~3日 |
01859 |
フェリチン鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行う蛋白。鉄の貯蔵状態を反映し、各種血液疾患の病態把握に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
105 生Ⅰ |
2~3日 |
01354 |
α1アシドグリコプロテイン (α1AG)急性相反応物質に属する糖蛋白。半減期、急性期変動率が異なるCRP等と同時測定し、炎症性疾患等の病態把握に用いる。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
2~5日 |
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00243 |
ハプトグロビン (Hp) (型判定)ヘモグロビンと特異的に結合する糖蛋白質。溶血で減少し、炎症性疾患で血中に増加。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
132 免疫 |
4~5日 |
00335 |
ハプトグロビン (Hp) (型判定なし)ヘモグロビンと特異的に結合する糖蛋白質。溶血で減少し、炎症性疾患で血中に増加。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
132 免疫 |
2~3日 |
00241 |
α2マクログロブリン血中に最も多量に存在しているプロテアーゼインヒビター。ネフローゼ症候群で血中に増加。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
包括138 血液 |
2~5日 |
00240 |
α1アンチトリプシン (α1AT)代表的な急性相反応物質の一つ。欠損症で若年性肺気腫を引き起こす蛋白質。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
80 血液 |
2~5日 |
00152 |
CRP 《定性》代表的な急性相反応物質。炎症性疾患や体内組織の崩壊がある場合に血中で増加し、炎症マーカーとして用いられる。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
16 免疫 |
1~2日 |
00201 |
CRP 《定量》代表的な急性相反応物質。炎症性疾患や体内組織の崩壊がある場合に血中で増加し、炎症マーカーとして用いられる。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
16 免疫 |
1~2日 |
12627 |
アミロイドA (SAA)比較的新しい炎症マーカー。CRPがあまり変動しないウイルス感染、SLE、腎移植後の拒絶反応でも上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
47 免疫 |
2~3日 |
00247 |
セルロプラスミン (Cp)血清銅を運搬する肝由来の血漿蛋白。Wilson病で低下する一方、急性相反応蛋白として炎症で増加する。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
90 免疫 |
2~3日 |
00248 |
トランスフェリン (Tf)主に肝臓で産生され、鉄を運搬する血漿蛋白。鉄代謝や造血機能を反映する。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
60 免疫 |
1~2日 |
04821 |
尿中トランスフェリンアルブミンより荷電量が少ないため、より軽度な糸球体障害でも尿中に出現する。特に早期の糖尿病性腎症の検出に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
101 尿便 |
2~3日 |
00311 |
クリオグロブリン冷却により可逆的な沈降性を示す異常蛋白。クリオグロブリン血症および膠原病等の免疫疾患で検出される。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
42 免疫 |
4~5日 |
01843 |
ミオグロビン 〈血清〉筋肉中へ酸素を取り込むヘム蛋白質。心筋梗塞等において早期に血中へ逸脱し、増減が早いため急性期の指標に用いられる。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
135 生Ⅰ |
2~3日 |
12748 |
ミオグロビン 〈尿〉筋肉中へ酸素を取り込むヘム蛋白質。心筋梗塞等において早期に血中へ逸脱し、増減が早いため急性期の指標に用いられる。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
135 生Ⅰ |
2~4日 |
03855 |
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ心筋の収縮に働く心筋細胞の構造蛋白。心筋梗塞の病態把握に有用。発症3時間から1週間後まで高値をとる。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
184 生Ⅰ |
2~5日 |
30323 |
高感度心筋トロポニンI高い心筋特異性をもつ心筋マーカーである。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
112 生Ⅰ |
2~3日 |
08049 |
ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白 (H-FABP)遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与する低分子可溶性蛋白。心筋に特異的で、早期における急性心筋梗塞の診断指標。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
135 生Ⅰ |
2~8日 |
02921 |
プロコラーゲンⅢペプチド (P-Ⅲ-P)コラーゲンが生成される際、プロコラーゲンから遊離するペプチド。肝炎から肝硬変への進展時に、肝臓の線維化を示す指標。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
136 生Ⅰ |
3~5日 |
05094 |
Ⅳ型コラーゲン |
免疫血清学検査 蛋白 |
135 生Ⅰ |
2~3日 |
11783 |
Ⅳ型コラーゲン・7S非侵襲的な肝線維化指標として有用性が認められている検査。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
148 生Ⅰ |
2~4日 |
00942 |
尿中Ⅳ型コラーゲン腎糸球体基底膜に分布している細胞外マトリックスの構成成分。糖尿病性腎症で糸球体障害にともない早期から尿中に出現。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
184 尿便 |
3~9日 |
26362 |
M2BPGi (Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体)慢性肝炎から肝硬変への進行度を推定する新しい血中指標。肝線維化に伴う糖鎖構造部分の変化を特異的に検出。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
194 生Ⅰ |
2~3日 |
30337 |
オートタキシン (ATX)肝線維化のマーカー。慢性肝疾患に伴う線維化の進行により内皮細胞に変化が生じると血中濃度が上昇する。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
194 生Ⅰ |
2~4日 |
20134 |
ロイシンリッチα2グリコプロテイン (LRG)炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease;IBD)の寛解期と活動期を反映する血清バイオマーカー。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
276 生Ⅰ |
2~3日 |
12292 |
SCCA2アトピー性皮膚炎の重症度指標のマーカー。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
300 免疫 |
12~25日 |
26654 |
尿中L型脂肪酸結合蛋白 (L-FABP)近位尿細管上皮細胞に発現し、細胞内で脂質輸送を担う蛋白質。腎障害の重症度を反映して尿中に排泄され、採尿時刻の影響を受けにくい。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
210 尿便 |
2~3日 |
27030 |
尿中NGAL (好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン)急性腎障害(Acute Kidney Injury : AKI)の尿中バイオマーカー。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
210 尿便 |
2~4日 |
12290 |
インターフェロン-λ3 (IFN-λ3)Ⅲ型IFNの一つで、抗ウイルス活性と免疫応答の調整を行っている。C型肝炎ウイルスの病態や治療への関与が報告されている。COVID-19においても特徴的な挙動を示す。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
340 免疫 |
2~3日 |
12271 |
インターロイキン-6 (IL-6)《ECLIA》炎症早期に産生されるサイトカインで、臓器障害の発生を予測することが可能。SIRSの重症度判定に有用。COVID19重症度マーカーとしても注目。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
170 免疫 |
2~3日 |
05007 |
TARCアトピー性皮膚炎の病勢を反映するケモカイン。重症度の把握に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
184 免疫 |
2~3日 |
12471 |
TARC/新型コロナ重症化リスクアトピー性皮膚炎の重症度評価の補助に加え、COVID-19と診断された患者の重症化リスクの判定補助に有用。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
184 免疫 |
2~3日 |
27104 |
便中カルプロテクチン慢性的な炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病等)の診断補助または潰瘍性大腸炎の病態把握に。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
270 尿便 |
3~6日 |
26126 |
肺サーファクタントプロテインA (SP-A)肺胞のⅡ型上皮細胞で産生されるサーファクタント蛋白。間質性肺炎や肺線維症で血中濃度が上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
130 生Ⅰ |
2~4日 |
12445 |
肺サーファクタントプロテインD (SP-D)肺胞サーファクタントに含まれるアポ蛋白。間質性肺炎や肺胞蛋白症で血中濃度が上昇。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
136 生Ⅰ |
2~3日 |
25855 |
タウ蛋白神経軸索内の微小管結合タンパク。細胞内輸送の安定化に寄与するが、リン酸化を受けると不安定となり、アルツハイマー病など神経疾患を惹起。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
622 尿便 |
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25856 |
リン酸化タウ蛋白神経軸索内の微小管結合タンパク。細胞内輸送の安定化に寄与するが、リン酸化を受けると不安定となり、アルツハイマー病など神経疾患を惹起。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
641 尿便 |
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25857 |
アミロイドβ(1-40) 〈髄液〉アルツハイマー病患者の脳に蓄積する疎水性ペプチド。タウ蛋白とともに、診断補助に活用される。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
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25955 |
アミロイドβ(1-40) 〈血漿〉アルツハイマー病患者の脳に蓄積する疎水性ペプチド。タウ蛋白とともに、診断補助に活用される。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
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25858 |
アミロイドβ(1-42) 〈髄液〉アルツハイマー病患者の脳に蓄積する疎水性ペプチド。タウ蛋白とともに、診断補助に活用される。 |
免疫血清学検査 蛋白 |
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25956 |
アミロイドβ(1-42) 〈血漿〉アルツハイマー病患者の脳に蓄積する疎水性ペプチド。タウ蛋白とともに、診断補助に活用される。 |
免疫血清学検査 蛋白 |