WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01526 |
推算GFRcreatestimated GFR based on creatinine |
計算法 | mL/min/1.73m2 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01526 |
推算GFRcreatestimated GFR based on creatinine |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
計算法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mL/min/1.73m2 |
1~2日 |
備考
項目
- チャート参照:推算GFR値
依頼
- 血清クレアチニンと同時依頼された場合に限り、ご報告します。
- 性別、年齢を必ず明記してください。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
チャート

検査項目解説
臨床的意義
腎糸球体機能を1回の採血で推計する検査。イヌリン・クリアランスとよく相関する。
糸球体濾過値(GFR)は、腎臓による血中老廃物の排泄機能を評価する指標である。
GFRは、単に慢性腎臓病(CKD、下記参照)の診断だけでなく、主に腎臓で排泄される薬剤を投与する際、その用法・用量を決める指標として活用される。
一般に腎機能の指標として知られるBUNやクレアチニンは、腎不全がある程度進行しないと上昇しないため、特に早期ではGFRがよく用いられる。
GFRを測定する上で最もよく相関するのはイヌリンという多糖体を静注し採血・採尿を行うイヌリン・クリアランスである。しかし、イヌリンはまれにアレルギー反応や水過剰負荷などの副作用を伴う上、被験者が数時間拘束され正確な飲水と排尿を繰り返す必要があるため、実施には困難を伴う。そのためGFRを簡便に推定する検査として推算GFR(eGFR)が考案された。
eGFRの計算には、血清クレアチニン値と患者年齢、性別をもとにしたeGFRcreatがまず提案された。だがeGFRcreatは、筋肉量が少ないほどクレアチニンが低値となる傾向があるため、るい痩患者や四肢切断者などでは低く見積もられる恐れがある。そこで筋肉量の影響を受けず、腎不全のより早期から血中に増加するシスタチンCを用いた計算式が考案され、eGFRcysとして活用されている。
eGFR値は下式により求められるが、適用範囲は18歳以上に限られる。(GFR単位 : mL/min/1.73m2)
[eGFRcreat]
男性:eGFRcreat=194×Cr.-1.094×年齢-0.287
女性:eGFRcreat=194×Cr.-1.094×年齢-0.287×0.739
[eGFRcys]
男性:eGFRcys =(104×Cys-C-1.019×0.996年齢(歳))-8
女性:eGFRcys =(104×Cys-C-1.019×0.996年齢(歳)×0.929)-8
※1.73m2は日本人健常成人の平均体表面積 CKD(慢性腎臓病)の定義
次の1か2のいずれか、または両方が3カ月以上持続する。
1) 尿異常・画像診断・血液・病理で腎障害の存在が明らか。特に蛋白尿の存在(0.15g/gCr.以上)が重要。
2) GFR<60mL/min/1.73m2未満 なお、内因性のクレアチニン・クリアランス測定は平成18年に保険適用から除外されている。
【低値を示す疾患】
腎障害
関連疾患
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.