WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01524 |
ヘモグロビンF (胎児ヘモグロビン)(HbF)hemoglobin F2C010-0000-019-204 |
|
04 |
1週 冷蔵凍結不可 |
ステップワイズHPLC(SW-HPLC) | % 1.1 以下 |
60 D005 11 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01524 |
ヘモグロビンF (胎児ヘモグロビン)(HbF)hemoglobin F2C010-0000-019-204 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
04 |
1週 冷蔵凍結不可 |
ステップワイズHPLC(SW-HPLC) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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% 1.1 以下 |
60 D005 11 血液 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/ヘモグロビンF(HbF)
- 実施料:60
- 診療報酬区分:D005 11
- 判断料区分:血液学的検査
参考文献
松井昌彦, 林 長蔵: グリコヘモグロビンと糖尿病, 50, 東洋曹達工業, 東京, 1985.
検査項目解説
臨床的意義
胎児期に生成されるヘモグロビン。サラセミアや再生不良性貧血など様々な血液疾患で認められる。
成人の正常ヘモグロビンは、2本のα鎖と2本の非α鎖からなる四量体で、HbA0(α2β2)、HbA2(α2δ2)、HbF(α2γ2)の3種類があり、その比率は各々95%以上、3%以下、1%以下である。
胎児性ヘモグロビン(HbF)はα2γ2のポリペプチド鎖からなり、胎児期のヘモグロビンの約85%を占めている。A鎖、γ鎖は胎生初期に産生され胎生10~12週ごろにピークに達しα鎖は成人になってもこのまま産生が続けられるが、γ鎖は胎生後期より産生が低下しはじめ、生後6カ月から1~2年で成人の1%以下の水準になる。
B-サラセミアや高ヘモグロビンF血症では5%以上にもなる。遺伝性高胎児ヘモグロビン症はHbFの異常高値を示すが、通常臨床的には全く異常を示さない。
異常ヘモグロビン症では3/4程度の症例が臨床的には正常であり、HbFも増加を示さないケースが多い。しかし、不安定ヘモグロビン症や鎌状赤血球症(HbSがみられる)、Hb Kenyaでは高値をとる。サラセミアの多くはヘテロ接合型であり、軽度の小球性低色素性貧血を呈する。このため鉄欠乏性貧血との鑑別が必要となる。
【高値を示す疾患】
ベータサラセミア,遺伝性高胎児性ヘモグロビン症,鎌状赤血球症,再生不良性貧血
関連疾患
D56.1.2:ベータサラセミア → D55-D59:溶血性貧血
D56.4.1:遺伝性高胎児性ヘモグロビン症 → D55-D59:溶血性貧血
D57.1.1:鎌状赤血球症 → D55-D59:溶血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.