WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07410

クロム (Cr) 〈血液〉chromium

3K115-0000-019-274

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

6~12日

項目
コード
検査項目

07410

クロム (Cr) 〈血液〉chromium

3K115-0000-019-274

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/dL

6~12日

備考

基準

  • 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧

チャート

産業衛生関連検査一覧

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,微量金属,染色体検査,その他

参考文献

田中俊行, 他: 医学と生物学 101, 277, 1980.

検査項目解説

臨床的意義

欠乏により脂質や蛋白代謝系に障害を生じる微量必須金属。

 クロムは人体には必須な元素であるが、過剰に摂取すると有害な作用をもたらす。

 クロムの人体内における主な生理作用は、糖代謝、コレステロール代謝、タンパク代謝、結合織代謝への関与である。たとえばクロム含有耐糖因子(GTF)と呼ばれるクロム化合物は、欠乏すると糖尿病が出現することから、糖代謝で重要な役割が推定されている。糖の摂取時にはクロムの血中濃度が増加し、ついで尿中に排泄されるため尿中クロム排泄量も増加する。さらに、クロムは成長や生殖、寿命などにも関係があるといわれる。クロム欠乏症の例としては、高カロリー輸液の長期施行時にクロム欠乏による血糖上昇(糖尿病)がみられるが、我が国での報告は少ない。

 一方、クロム中毒は一般に産業医学の分野でよく知られており、クロム精練作業者や重クロム酸ソーダ製造作業者、写真製版業者などにクロム暴露の恐れがある。その症状はアレルギー性の皮膚炎、潰瘍や皮膚癌に加え、吸引による喘息や呼吸器系の潰瘍(鼻中隔穿孔など)や腫瘍が知られている。しかし、生体内濃度と中毒との関係はあまり明確ではない。

 クロムを含有する化学物質には六価クロム、クロム酸、クロム酸ソーダ、クロム酸カリウム、重クロム酸ソーダ、重クロム酸カリウムなどがある。

 非暴露者の尿中クロム濃度は一般に1μg/L未満であるが、クロムを扱う産業従事者では数倍高く、特に溶接作業直後は一過性に高値を示す。

【高値を示す疾患】

クロム中毒危険因子への職業的曝露

関連疾患

T56.2.1:クロム中毒 T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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