WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03988 |
水銀 (Hg) 〈血液〉mercury3K150-0000-019-274 |
|
10 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/dL 5 以下 |
5~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03988 |
水銀 (Hg) 〈血液〉mercury3K150-0000-019-274 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
10 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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μg/dL 5 以下 |
5~10日 |
備考
基準
- 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧
チャート

参考文献
宮永昭一, 他: 食品衛生学雑誌 25, 30, 1984.
検査項目解説
臨床的意義
水俣病等の中毒を発症させる蓄積性の有害金属。
水銀(Hg)は1956年熊本、1964年新潟において発見された低級アルキル水銀であるメチル水銀(有機水銀)の中毒症として有名な水俣病の原因物質である。また、無機水銀には塩化第一水銀、塩化第二水銀、硝酸第一水銀、硝酸第二水銀、チオシアン酸第二水銀、臭化第二水銀などがあり、このほか水銀そのものである金属水銀が知られている。
水銀は体温計や血圧計など我々の生活によく使われているが、人体には全く必要のない物質であり、体内で蓄積した場合には有害な物質となる。
通常の有機水銀の摂取経路は魚介類が多く、特に血中濃度はこの摂取量に左右される。一般に血中の有機水銀値が20μg/dL以上になると中毒症状が発現するといわれている。一方、無機水銀は鉱山などで金属水銀蒸気として気道から吸収され、年余にわたって中毒が徐々に進行する。
水銀の生物学的半減期は、金属水銀が27日、無機水銀が42日、有機水銀であるメチル水銀が70日程度であり、本検査では総水銀が測定される。体内に蓄積した場合、水銀は主に脳や肝臓、腎皮質に蓄積し無機水銀は細胞内のリソゾーム分画に、有機水銀はマイクロゾーム分画に存在する。
水銀中毒ではこれらの臓器が冒されるため企図振戦、精神不安定症、口内炎、歯肉炎などの症状が知られ、肝、腎機能も障害される。
【高値を示す疾患】
水銀中毒,危険因子への職業的曝露
関連疾患
T56.1.1:水銀中毒 → T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.