WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03989

水銀 (Hg) 〈尿〉mercury

3K150-0000-001-274

単独検体

 

尿
1

指定容器 

 

59

 

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/L

25 以下

5~10日

項目
コード
検査項目

03989

水銀 (Hg) 〈尿〉mercury

3K150-0000-001-274

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体

 

尿
1

指定容器 

 

59

 

3週

冷蔵

原子吸光法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/L

25 以下

5~10日

備考

検体

  • 必ず指定容器を使用し、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。

基準

  • 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧

チャート

産業衛生関連検査一覧

容器

容器番号59:金属分析用容器(尿)

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: 尿中鉄,尿中銅,亜鉛,マンガン,クロム,水銀

検査項目解説

臨床的意義

水俣病等の中毒を発症させる蓄積性の有害金属。

 水銀(Hg)は1956年熊本、1964年新潟において発見された低級アルキル水銀であるメチル水銀(有機水銀)の中毒症として有名な水俣病の原因物質である。また、無機水銀には塩化第一水銀、塩化第二水銀、硝酸第一水銀、硝酸第二水銀、チオシアン酸第二水銀、臭化第二水銀などがあり、このほか水銀そのものである金属水銀が知られている。

 水銀は体温計や血圧計など我々の生活によく使われているが、人体には全く必要のない物質であり、体内で蓄積した場合には有害な物質となる。

 通常の有機水銀の摂取経路は魚介類が多く、特に血中濃度はこの摂取量に左右される。一般に血中の有機水銀値が20μg/dL以上になると中毒症状が発現するといわれている。一方、無機水銀は鉱山などで金属水銀蒸気として気道から吸収され、年余にわたって中毒が徐々に進行する。

 水銀の生物学的半減期は、金属水銀が27日、無機水銀が42日、有機水銀であるメチル水銀が70日程度であり、本検査では総水銀が測定される。体内に蓄積した場合、水銀は主に脳や肝臓、腎皮質に蓄積し無機水銀は細胞内のリソゾーム分画に、有機水銀はマイクロゾーム分画に存在する。

 水銀中毒ではこれらの臓器が冒されるため企図振戦、精神不安定症、口内炎、歯肉炎などの症状が知られ、肝、腎機能も障害される。

【高値を示す疾患】

水銀中毒危険因子への職業的曝露

関連疾患

T56.1.1:水銀中毒 T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について