WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04032 |
トリクロル酢酸 [TCA(ET)][対象物質]1, 1, 1-トリクロルエタンTCA, trichloroethane3K017-0000-001-202 |
|
25 |
4週 冷蔵 |
GC | mg/L |
4~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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04032 |
トリクロル酢酸 [TCA(ET)][対象物質]1, 1, 1-トリクロルエタンTCA, trichloroethane3K017-0000-001-202 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
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25 |
4週 冷蔵 |
GC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/L |
4~5日 |
備考
検体
- [検体採取時期] 採取日は連続した作業日の5日目以降(週末)。
基準
- チャート参照:産業衛生関連検査一覧
チャート

検査項目解説
臨床的意義
有機塩素系溶剤の代謝物。総三塩化物とともに塗装、洗浄に用いられる有機溶剤の暴露指標。
トリクロル酢酸(三塩化酢酸)は、1,1,1-トリクロルエタンやトリクロルエチレン、テトラクロルエチレンなどの尿中代謝物である。
塩化不飽和脂肪族炭化水素の一種で、産業衛生上生物学的モニタリングの対象となる有機溶剤である。洗浄、塗装、ドライクリーニングなどの領域で使用される。
1,1,1-トリクロルエタンは別名メチルクロロホルムともいわれ、印刷工場などで溶剤として用いられている。生体内に入るとまずトリクロルエタノールになり、部分的酸化によりトリクロル酢酸を生じる。
トリクロルエチレンも溶剤として使用されており、吸入により吸収されるが液状のものは健康な皮膚に浸透する。発癌性があるといわれており、主にトリクロル酢酸とトリクロルエタノールに代謝される。アルコールの摂取などで三塩化酢酸の生成が部分的に抑制されることがある。尿試料の採取は、職業的暴露指標に用いる場合は週の最後の2回の勤務時が適している。
テトラクロルエチレンは麻酔作用と刺激作用を有し、また、肝および腎に対しトリクロルエチレンより強い毒性がある。80~100%近くが呼気中に排泄され、ごく少量(約2%)が主に総三塩化物として尿中に排泄される。
【高値を示す疾患】
有機溶剤の毒作用,危険因子への職業的曝露
関連疾患
T52:有機溶剤の毒作用 → T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.