WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01607 |
キニジンquinidine3L900-0000-023-062 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
KIMS | μg/mL 2.3~5.0 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01607 |
キニジンquinidine3L900-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
KIMS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 2.3~5.0 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:硫酸キニジン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
参考文献
Kessler, K. M. et al.: New Eng. J. Med. 290, 706, 1974.
検査項目解説
臨床的意義
心房細動などに用いられる代表的な抗不整脈薬。肝機能障害やジゴキシンとの併用が血中濃度に影響。
1.作用
主に心房細動の除去を目的とする経口投与型の抗不整脈剤である。直接作用で心筋の興奮性を低下させ、心臓収縮周期における不応期を延長させることで心房、心室、ヒス・田原氏結節における異所性刺激の発生を減少させ、期外収縮の発現を抑制する。心電図ではQT間隔を延長させる効果をもつ。
キニジンは経口投与でほぼ完全に吸収され、服用後2~3時間で最高血中濃度に達し、半減期は約7時間である。また、60~80%は肝臓で代謝される。
大量投与では、いわゆるキニーネ中毒様の症状(頭痛、耳鳴、難聴、脳充血など)を呈し、重症では死亡することもある。
本剤とジゴキシンの重複投与で、ジゴキシンの血中濃度上昇がみられるので注意を要する。一方、フェノバルビタールなどの酵素誘導剤を併用すると、クリアランスが大きくなりキニジンの血中濃度は低下する。
2.禁忌
神経伝導障害(房室、洞房、脚ブロックなど)のある患者、重篤なうっ血性心不全のある患者、高カリウム血症のある患者、本剤に過敏症の既往歴のある患者には通常投与を行なわない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
発作性頻拍,心室期外収縮,上室期外収縮,不整脈
【副作用】
視力障害,悪心及び嘔吐,めまい,頭痛
関連疾患
I47.9.2:発作性頻拍 → I30-I52:その他の心疾患
I49.3.1:心室期外収縮 → I30-I52:その他の心疾患
I49.4.4:上室期外収縮 → I30-I52:その他の心疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
H54.9.2:視力障害 → H53-H54:視機能の疾患
R11:悪心及び嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R51.16:頭痛 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.