WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25714 |
ベプリジルbepridil3L802-0000-022-205 |
遠心
|
14 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | ng/mL 250~800 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
25714 |
ベプリジルbepridil3L802-0000-022-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 250~800 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
備考
検体
- 血清も検査可。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:ベプリコール
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
参考文献
鎌倉 令, 他: 心電図 31, (2), 150, 2011.
検査項目解説
臨床的意義
持続性心房細動や心室性の頻脈性不整脈、狭心症の治療薬。QT時間の延長と催不整脈作用に注意しながら血中濃度を測定。
1.作用
ペプリジル(商品名:ベプリコール(R))は、心筋細胞のNa+、K+およびCa2+チャネルの抑制を通じ頻脈性不整脈(心室性)を抑える抗不整脈剤である。Vaughan Williams 分類のクラスI、Ⅲ、Ⅳの不整脈に有効とされ、心房筋、心室筋、プルキンエ線維などの最大脱分極速度を減少させ、不応期を延長させることで抗不整脈作用を示す。また、ベプリジルは、冠血管の拡張作用、心拍数や末梢血管抵抗を抑える作用を持つため、狭心症の治療にも用いられ、持続性心房細動に関する効能も認められている。
本剤を虚血性心疾患や心筋症など器質的心疾患を有する持続性心房細動患者に用いる場合、著明な心電図QT 延長に引き続く催不整脈作用があらわれることがあるため、投与は少量から開始し、治療上必要な最小限にとどめるとともに、頻回の心電図検査が推奨される。腎機能障害のある患者では代謝排泄遅延により、副作用が出現するおそれがあるため、特に血中濃度測定が推奨される。本剤は、血中濃度が定常状態に達するまで通常3週間を要するため、採血のタイミングにも注意が必要である。
100mg を単回経口投与した場合の体内動態はCmax : 124.6±18.8μg/mL、Tmax : 3.1±0.3時間、T1/2 : 3.4±0.2時間とされている。(インタビューフォームによる)
また、持続性心房細動および頻脈性不整脈(心室性)で他の抗不整脈薬が使用できないか、または無効の場合に本剤の使用が認められている。
2.禁忌
1. うっ血性心不全のある患者、2. 高度の刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック)のある患者、3. 著明な洞性徐脈のある患者、4. 著明なQT延長のある患者、5. 妊婦または妊娠している可能性のある患者、6. HIV プロテアーゼ阻害剤(リトナビル、アンプレナビル)を投与中の患者
3.採血時期
【主に用いられる疾患】
狭心症,不整脈
【副作用】
不整脈,心不全,間質性肺炎
関連疾患
I20.9.2:狭心症 → I20-I25:虚血性心疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.3:心不全 → I30-I52:その他の心疾患
J84.9.1:間質性肺炎 → J80-J84:その他の肺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.