WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26789 |
コデインcodeine3M005-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
30日 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
5~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26789 |
コデインcodeine3M005-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
30日 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
5~11日 |
備考
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
参考文献
久保田敬乃, 他: 炎症と免疫 24, (2), 135, 2016.
住谷昌彦: クリニックマガジン 43, (3), 15, 2016.
日本緩和医療学会: がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版.
検査項目解説
臨床的意義
癌疼痛、咳発作、下痢症状の改善に使用される医療用のオピオイド鎮咳剤。
1.作用
コデイン(C 18H 21NO 3・H 3PO 4・1/2H 2O)は医療用のオピオイド鎮痛剤であり、比較的その作用が弱い弱オピオイドである。激しい疼痛時、咳発作、下痢症状の改善に用いられる。経口や静脈内、直腸内、皮下、硬膜外、クモ膜下腔内への投与が可能な薬剤である。
本剤は延髄咳中枢の抑制による鎮咳作用があり、鎮咳剤として用いられている。また、オピオイドの主な作用機序として、μオピオイド受容体に作用することで痛覚情報伝導経路の興奮が抑制され、鎮痛作用を示すことがあげられるが、コデインはμオピオイド受容体への親和性が低いため、その作用は弱い。しかし本剤はモルヒネと極めて類似の化学構造を有しており、コデインが肝臓で代謝されると約10%がモルヒネとなり、それによって鎮痛作用をもたらす。鎮痛効果はモルヒネの約1/6~1/10程度である。
健康成人男性に5*mg経口投与すると、約1時間で最高血中濃度に達する。半減期は約2~3時間である。
2.禁忌
重篤な呼吸抑制のある患者、12歳未満の小児、扁桃摘除術後又はアデノイド切除術後の鎮痛目的で使用する18歳未満の患者、気管支喘息発作中の患者、重篤な肝機能障害のある患者、慢性肺疾患に続発する心不全の患者、痙れん状態にある患者、急性アルコール中毒の患者、アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者、出血性大腸炎の患者への投与は禁忌である。
3.採血時期
【主に用いられる疾患】
疼痛
【副作用】
不整脈,気管支痙攣,悪心及び嘔吐,めまい
関連疾患
R52.9.8:疼痛 → R50-R69:全身症状・徴候
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
J98.0.13:気管支痙攣 → J95-J99:その他の呼吸器疾患
R11:悪心及び嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.