WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02997 |
副腎皮質刺激ホルモン (ACTH)adrenocorticotropic hormone4A025-0000-022-053 |
冷遠
|
14 ↓
02 |
10週 凍 |
ECLIA | pg/mL 7.2~63.3 |
包括189 D008 38 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
02997 |
副腎皮質刺激ホルモン (ACTH)adrenocorticotropic hormone4A025-0000-022-053 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
冷遠
|
14 ↓
02 |
10週 凍 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 7.2~63.3 |
包括189 D008 38 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
項目
- ビオチンの影響については、ご利用の手引き「13.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 抗凝固剤として必ずEDTAをご使用ください。
- 溶血検体では測定値が低下傾向となる場合があります。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
- 実施料:包括189
- 診療報酬区分:D008 38
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
参考文献
阿部正樹, 他: 医学と薬学 57, 239, 2007.
検査項目解説
臨床的意義
視床下部の刺激で分泌され、副腎皮質のステロイド合成を促す下垂体前葉ホルモン。朝高く、夜低いという明瞭な日内変動がみられる。
ACTHは下垂体前葉で合成、分泌される39個のアミノ酸からなるポリペプチドで、βリポトロピンと共通の前駆体から酵素分解されて産生される。ACTHの分泌調節は主に視床下部のCRH(コルチコトロピン放出ホルモン)と標的臓器である副腎のグルココルチコイドによるフィードバックにより行われるが、各種のアミン類やストレスもACTH分泌を促進する。
ACTHの生理作用は、副腎皮質におけるステロイドホルモン産生を促すほか、脂質分解作用やメラニン色素の生成作用などがある。
ACTHの分泌は覚醒時(早朝安静時)にピークを示し、PM6:00~AM2:00に低値(ピークの半分以下)となるので早朝安静時に採血することが望ましい。ACTHは不安、緊張などで分泌が高まるほか、下垂体腺腫によるクッシング病や副腎機能不全で上昇する。臨床的にはコルチゾール値と比較することに意義があり、各種の負荷試験も併用される。
各負荷試験における健常人の反応は以下のとおりである。
インスリン負荷試験(増加)、CRHテスト(増加)、リジン・バソプレシン負荷(増加)、メトロピンテスト(増加)、デキサメサゾン抑制試験(0.5mg負荷で通常10pg/mL以下に抑制)。
【高値を示す疾患】
- [ACTH高値:コルチゾール高値]
- クッシング病,異所性ACTH産生腫瘍
- [ACTH高値:コルチゾール低値]
- アジソン病
【低値を示す疾患】
- [ACTH低値:コルチゾール高値]
- クッシング症候群
- [ACTH低値:コルチゾール低値]
- ACTH単独欠損症,シーハン症候群
関連疾患
E24.0.4:クッシング病 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.3.1:異所性ACTH産生腫瘍 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E27.1.1:アジソン病 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.9.1:クッシング症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.1:ACTH単独欠損症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.9:シーハン症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.