WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26579 |
抗ミュラー管ホルモン (AMH)anti-Mullerian hormone/Mullerian inhibiting substance4F100-0000-023-052 |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA | ng/mL |
600 D008 52 生Ⅱ |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26579 |
抗ミュラー管ホルモン (AMH)anti-Mullerian hormone/Mullerian inhibiting substance4F100-0000-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
600 D008 52 生Ⅱ |
3~6日 |
備考
基準
- チャート参照:「抗ミュラー管ホルモン(AMH)」参考基準値
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/抗ミュラー管ホルモン(AMH)
- 実施料:600
- 診療報酬区分:D008 52
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
不妊症の患者に対して、調節卵巣刺激療法における治療方針の決定を目的として測定した場合に、6月に1回に限り算定できます。
チャート

容器
参考文献
平成27~28年度生殖・内分泌委員会 生殖医療リスクマネージメント小委員会報告: 日産婦誌 69, 1721, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
発育途上の卵胞から分泌されるホルモン。性周期に影響されず、卵巣の予備能や妊孕性の評価に用いられる。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)はミュラー管抑制因子(Mullerian Inhibiting Substance: MIS)とも呼ばれる生殖ホルモンの一種である。
男性においてAMHは胎児期より睾丸のセルトリ細胞で産生される。子宮や輸卵管など女性生殖器の原型であるミュラー管の発育を抑制する作用があり、MISの名称はこれに由来する。男子では小児期まで高値を維持するが、思春期前後より減少し、低レベルで推移する。小児期に分泌不全があると、男性生殖器の発育が阻害され形成不全を起こすことがある。
これに対し女子では、AMHが卵巣内にある前胞状卵胞顆粒膜細胞より分泌されるが、小児期から思春期までは一般に男性と比較し分泌量が少ない。思春期に入ると卵胞の成熟に伴いAMH分泌量は上昇し、およそ25歳頃まで高値を持続するが、その後減少し始め、多くの場合40歳程度で20歳台の半分以下となる。AMHの値には個人差が大きいが、閉経以降は分泌源である前胞状卵胞が消失するため、ほとんど分泌されなくなる。
女性の卵子は、原始卵胞→発育卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞という過程で成熟が進行する。原始細胞が成熟し始めるとAMHを分泌するため、AMHは発育中の卵子数の推定に有用である。しかし、妊孕可能な卵子の数を反映している訳ではなく、低値であれば妊娠できないという意味にはならないので注意すべきである。
AMHはLH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)と比較し、性周期による変動幅が小さい。このため採血時期の制約が少ないというメリットを持つ。不妊女性において卵巣の予備能を評価したり、体外受精の成否を予測する因子として活用されている。一方、卵巣の疾患で無月経を来す多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では高値をとることが知られている。
【高値を示す疾患】
多のう胞性卵巣症候群
関連疾患
E28.2.2:多のう胞性卵巣症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.