WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01181 |
神経特異エノラーゼ (NSE)neuron-specific enolase5D410-0000-023-053 |
溶血不可
遠心
|
01 |
5日 冷蔵 |
ECLIA | ng/mL 16.3 以下 |
包括142 D009 12 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01181 |
神経特異エノラーゼ (NSE)neuron-specific enolase5D410-0000-023-053 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
遠心
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01 |
5日 冷蔵 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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ng/mL 16.3 以下 |
包括142 D009 12 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/神経特異エノラーゼ(NSE)
- 実施料:包括142
- 診療報酬区分:D009 12
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
参考文献
堀田多恵子, 他: 生物試料分析 34, (5), 345, 2011.
検査項目解説
臨床的意義
肺小細胞癌、神経芽細胞腫、神経内分泌系腫瘍の診断と経過観察に有用な血中腫瘍マーカー。
解糖系の酵素であるエノラーゼはα, β, γの3種類のサブユニットの組合せから成る二量体構造をもつ。このうちαγおよびγγ型のエノラーゼは主に神経細胞や軸索突起に存在するため、神経特異エノラーゼ(NSE)と呼ばれている。
、NSEは各臓器に分布する神経内分泌細胞にも存在しており、その腫瘍であるAPUDoma(*)やそれに類似した性格を示す燕麦細胞型の肺小細胞癌、神経芽細胞腫で腫瘍細胞より血中に逸脱・増加することから、その有用なマーカーとして臨床応用されている。
なお、NSE測定の検体として一般には血清が用いられるが、EDTA血漿を検体とした場合、癌患者において有意に高値を示すとの報告がある。その確かな理由は不明ながら、EDTAがNSEの抗原構造の安定化に寄与しているのではないかとの推測もあり、さらなる検討が期待される。また、神経芽細胞腫においては髄液中に増加する。
*APUDoma:amineprecursor uptake and decarboxylationを伴う細胞に由来する腫瘍。神経外胚葉細胞に由来し、ACTH、MSH、ADH、カルシトニン、VIPなどを産生する。
【高値を示す疾患】
肺癌
関連疾患
C34.9.12:肺癌 → C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.