WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05063 |
デオキシピリジノリン (Dpyr)deoxypyridinoline5C146-0000-001-021 |
|
25 |
6週 冷蔵 |
EIA | nmol/mmol・Cr M 2.1~5.4 |
包括191 D008 39 生Ⅱ |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05063 |
デオキシピリジノリン (Dpyr)deoxypyridinoline5C146-0000-001-021 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
6週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
nmol/mmol・Cr M 2.1~5.4 |
包括191 D008 39 生Ⅱ |
3~5日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/デオキシピリジノリン(DPD)(尿)
- 実施料:包括191
- 診療報酬区分:D008 39
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
乳癌、肺癌または前立腺癌と既に診断された患者に対し骨転移診断のために行い、当該検査に基づいて計画的な治療管理を行った場合には、「悪性腫瘍特異物質治療管理料」として算定します。
「オステオカルシン」、「NTx」、「Dpyr」を併せて実施した場合は、主な項目の実施料のみ算定できます。
原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果判定(または骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択)に際して実施された場合に算定できます。
参考文献
畠 啓視, 他: ホルモンと臨床 42, 659, 1994.
検査項目解説
臨床的意義
骨基質の代謝産物。骨量減少をきたす代謝性疾患や癌の骨転移で尿中濃度が上昇。
デオキシピリジノリン(Dpyr)は、骨基質の主要構成成分であるⅠ型コラーゲンの分子間に架橋を形成しコラーゲン線維の安定化に寄与するピリジニウム架橋アミノ酸の一つである。
この架橋物質には構造的に類似するpyr(ピリジノリン)およびDpyrの2種が知られるが、前者が骨・軟骨に加えて多くの結合組織にも存在するのに対し、後者の分布は主に骨・歯牙に局在するため骨特異性がより高いといえる。
骨吸収に伴う分解産物として放出されたDpyr(およびpyr)は、異化を受けずに尿中に排泄される。このうち約40%が遊離型、60%がコラーゲン分子末端部を含むペプチド結合型であり、本検査法であるEIA法にて測定されるのは遊離型のみである。
通常、遊離型・ペプチド結合型の尿中排泄量比率はほぼ一定していることから、遊離Dpyr量は生体の骨吸収状態の指標となる。
骨量減少を来す各種代謝性疾患、癌の骨転移などで尿中遊離Dpyrは健常者に比べて有意な高値を示し、その診断や病態把握に有用である。
女性では閉経後から徐々に遊離Dpyrの尿中排泄量が増加し、3~5年で最大値に達するという。思春期前は成人に比べて約10倍の高値である。
【高値を示す疾患】
骨転移癌,甲状腺機能亢進症,原発性副甲状腺機能亢進症,骨粗鬆症,骨軟化症
関連疾患
C79.5.11:骨転移癌 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
M83.9.1:骨軟化症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.