WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05344 |
HCV群別 (グルーピング)hepatitis C virus5F360-1406-023-052 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
CLEIA | 包括221 D013 11 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05344 |
HCV群別 (グルーピング)hepatitis C virus5F360-1406-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
包括221 D013 11 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HCV血清群別判定
- 実施料:包括221
- 診療報酬区分:D013 11
- 判断料区分:免疫学的検査
C型肝炎の診断が確定した患者に対して、C型肝炎の治療法の選択の目的で実施した場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。
参考文献
長谷川瞳, 他: 医学と薬学 70, (3), 633, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
C型肝炎ウイルスの遺伝子型を簡便に判定する検査。グループ1はグループ2よりもインターフェロンが奏功し難い。
C型肝炎ウイルス(HCV)は塩基配列の相同性により、数種類の遺伝子型(ジェノタイプ)に分類され、一般にⅠ型(1a),Ⅱ型(1b),Ⅲ型(2a),Ⅳ型(2b)の4種類、またはこれにⅤ型(3a),Ⅵ型を加えた6種類の型に分類される。 なお、Ⅴ型,Ⅵ型はまれであるため、通常、検査は行われない。
この相違が、グループ特異性抗原を示す非構造領域遺伝子 のNS3~NS4領域に基づくことが見出され、アミノ酸相同性をもとに大きく2つのグループに分別可能なことが判明した。本検査はこの相違に着目し、遺伝子型を2種類の抗原(C14-1C、14-2)をもとにして同定するものである。すなわち、本検査では遺伝子型ジェノタイプⅠ,Ⅱがグループ1に、ジェノタイプⅢ,Ⅳ型がグループ2に分類される。
HCVのインターフェロン(IFN)治療効果がHCVの遺伝子型に大きく左右されることから、治療を行う上で遺伝子型を知ることが重要である。本検査では、グルーピングを行うことで遺伝子型の簡便な推測が可能となる。日本においてはC型肝炎患者の60~70%をジェノタイプⅡ型(グループ1)が占めるといわれ、IFN治療が奏効しにくい型として知られている。一方、ジェノタイプⅢ、Ⅳ型(グループ2)はIFN治療の予後が良好とされているが、日本では比較的頻度が低い。
なお、C型肝炎患者におけるC14抗体陽性率はかなり高いが、一部(数パーセント程度)の患者でC14抗体を保有していないことがあり、このような患者では本検査が陰性になり得る。また、ごく少数にC14-1CおよびC14-2抗原両方に反応しグルーピングが不能になる場合も存在する。これらの場合、本法での型別判定は難しいため、PCR法によるHCVサブタイプ系統解析(遺伝子型解析)が必要となる。