WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27254 |
HPV簡易ジェノタイプ判定 (9種判別)human papilloma virus-high risk type5F101-1405-076-862 |
|
指定容器
74 |
15日 冷蔵 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
352 D023 11 微生 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27254 |
HPV簡易ジェノタイプ判定 (9種判別)human papilloma virus-high risk type5F101-1405-076-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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指定容器
74 |
15日 冷蔵 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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検出せず |
352 D023 11 微生 |
3~5日 |
備考
項目
- 6種の遺伝子型の型別判定と3種の遺伝子グループのグループ単位での検出有無をご報告します。
- HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)
- 型別判定が可能なもの:16型、18型、31型、45型、51型、52型
- グループ判定を行うもの*:33と58型、35と39と68型、56と59と66型
*いずれか、または全ての型に感染している場合に陽性となります。グループ内のどの型に感染しているかは判別できません。
検体
- チャート参照:HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)検体の留意点
診療報酬
- 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)
- 実施料:352
- 診療報酬区分:D023 11
- 判断料区分:微生物学的検査
細胞診の結果、ベセスダ分類がASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者または過去に子宮頚部(腟部)切除術、子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む。)もしくは子宮頸部異形成上皮または上皮内癌レーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できます。
過去に子宮頸部円錐切除又はレーザー照射治療を行った患者以外の患者については、細胞診と同時にHPV検査を実施した場合は算定できません。
算定に当たっては、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等への届出が必要です。
「HPV核酸検出」と「HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)」を併せて実施した場合は主たるもの1つに限り算定できます。
チャート

容器
参考文献
日本産科婦人科学会: 産婦人科診療ガイドライン2011, 2011.
Sasagawa, T. et al.: J. Med. Virol. 88, 324, 2016.
検査項目解説
臨床的意義
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がん発症の原因ウイルスとして知られている。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がん発症の原因ウイルスとして知られている。
主に性行為によって感染し、性行為経験がある約80%の女性が一度は感染するといわれている一般的なウイルスである。HPVに感染してもほとんどの場合は自己免疫力によって排除されるが、排除されずに持続感染を起こした一部の宿主で子宮頸がんを発症する。
日本では毎年約10,000人が子宮頸がんを発症し、約3,000人の女性が、子宮頸がんが原因で亡くなっている。性行為の低年齢化と共に、子宮頸がんの発症年齢も低年齢化傾向がみられ、20~30歳代の若い女性の発症率も上昇している。
子宮頸がんの検査はまず細胞診が行われ、ベセスダ分類上ASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された場合に、高リスク型HPV感染の有無を調べる検査が実施される。
当該検査は、日本人女性に感染が多いといわれている33型、52型、58型の報告が可能で、16型、18型以外でCIN3(高度異型性・上皮内がん)以上への進行リスクが高いと報告されている31型,33型/58型,52型の判定も可能である。