WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26822

百日咳菌核酸同定genetic detection, Bordetella pertussis

6B636-0000-064-883

単独検体開栓厳禁

後鼻腔ぬぐい液

 

後鼻腔ぬぐい液

 

53

指定容器 

55

 

 

 

 

-20℃以下

LAMP法

検出せず

360

D023 12

微生

3~4日

項目
コード
検査項目

26822

百日咳菌核酸同定genetic detection, Bordetella pertussis

6B636-0000-064-883

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

後鼻腔ぬぐい液

 

後鼻腔ぬぐい液

 

53

指定容器 

55

 

 

 

 

-20℃以下

LAMP法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

360

D023 12

微生

3~4日

備考

検体

  • チャート参照:「百日咳菌核酸同定」の検体採取方法
  • 必ず専用検体としてご提出ください。
  • 後鼻腔ぬぐい液は、専用スワブ(容器番号53)で拭い、スワブの柄にあるスリットで折り、スワブを指定容器(容器番号55)に入れてご提出ください。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/百日咳菌核酸検出
  • 実施料:360
  • 診療報酬区分:D023 12
  • 判断料区分:微生物学的検査

関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床診断例の定義を満たす患者に対して測定した場合に算定できます。

チャート

「百日咳菌核酸同定」の検体採取方法

容器

容器番号53:百日咳菌核酸同定用スワブ

  • 採取量: -
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:外袋および外箱表示
  • 主な検査項目: 百日咳菌核酸同定

容器番号55:感染症遺伝子増幅検査用容器

  • 容量: 15mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 結核菌群同定,MAC同定-DNA

参考文献

日本小児感染症学会: 小児呼吸器感染症診療ガイドライン 2017年版, 2017.
伊藤宏明, 他: 小児感染免疫 24, (4), 431, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

百日咳菌に特異的なDNAを簡便に同定するもので、他の呼吸器疾患との鑑別や百日咳菌の感染を迅速に診断することが可能。

 百日咳(pertussis, whooping cough)は、世界的にみられる痙咳発作を特徴とする急性気道感染症である。WHOの発表によると、世界の百日咳患者数は年間2,000~4,000万人で、その約90%は発展途上国の小児であり、年間死亡数は約20万~40万人と推定されている。

 他の感染症とは違って百日咳に関しては経胎盤移行抗体が期待できないため、乳児期早期から罹患し、1歳以下の乳児、ことに生後6カ月以下では死に至る危険性が高い疾患である。このため迅速な確定診断と早期の治療が求められている。

 日本では1970年代にDPT三種混合ワクチンの普及とともに患者数は激減し、世界で最も罹患率の低い国のひとつとなった。しかし、副反応発生が問題となり、ワクチンの接種率は低下し、それとともに患者数も増加に転じた。その後、副反応の少ない新たなDPT三種混合ワクチンが開発され、1980年代より患者数は再び減少している。

 感染症の確定診断は菌の同定をすることだが、百日咳菌は培養が非常に難しく、症状の出る痙咳期に入ると検出されにくくなるため、実際には菌の分離同定は困難になる。培養法での陽性率は低いために確定診断できない症例も少なくはない。

 小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017で、LAMP法が百日咳の確定診断として掲載された。本検査はLAMP法により、百日咳菌に特異的なDNAを簡便に同定するもので、他の呼吸器疾患との鑑別や百日咳菌の感染を迅速に診断することが可能である。

【陽性を示す疾患】

百日咳

関連疾患

A37.9.1:百日咳 A30-A49:細菌性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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