WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27552 |
トリコモナス核酸同定 《TMA》trichomonas vaginalis nucleic acid detection |
単独検体
または
|
指定容器
100
指定容器
101 |
30日 冷蔵
60日 冷蔵 |
TMA | 検出せず |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27552 |
トリコモナス核酸同定 《TMA》trichomonas vaginalis nucleic acid detection |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
または
|
指定容器
100
指定容器
101 |
30日 冷蔵
60日 冷蔵 |
TMA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
2~4日 |
備考
項目
- チャート参照:トリコモナス核酸同定《TMA》検査の留意点
検体
- 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
容器
- 専用容器は、あらかじめご依頼ください。
チャート

容器
参考文献
Van Der Pol, B. et al.: J. Clin. Microbiol. 52, 885, 2014.
検査項目解説
臨床的意義
トリコモナス感染を調べるにあたり、鏡検に比べて感度が高いため、膣炎、子宮頸管炎や尿道炎を対象とした検診での測定やSTI患者の治療に有用であると考えられる。
トリコモナス症はTrichomonas vaginalis(チツホネマクムシ)という原虫によって引き起こされる感染症である。性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)の一つであり、主に膣炎を起こすほか、子宮頸管炎や尿道炎も起こす。
国内での患者数は、感染症法上の性感染症定点報告の対象にはなっていないので正確な数字は分からないが、若い女性によく見られ、日本女性の5~10%がトリコモナスに感染しているといわれている。男性に感染した場合は、ほとんど無症状ながら尿道に痒みを感じたり、軽い排尿痛を起こしたりする場合があるが、非常に軽微といわれている。
2016年の日本性感染症学会の発表によると、トリコモナスの陽性率は女性で2.4%、男性で0.1%となっている。また、トリコモナス感染のほとんどが性器クラミジアとの重複感染を起こしており、性器クラミジア感染者はトリコモナス検査も行うことが有用とされている。
トリコモナスの同定検査は、主に膣内分泌物の鏡検によって行われてきたが、鏡検の検査感度は低いといわれている。本試薬は研究用試薬(保険適用外)のため診断には使用できないが、鏡検に比べて感度が高いため、膣炎、子宮頸管炎や尿道炎を対象とした検診での測定やSTI患者の治療に有用であると考えられる。
【陽性を示す疾患】
トリコモナス症
関連疾患
A59.9.1:トリコモナス症 → A50-A64:性行為感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.