WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09835 |
抗核抗体 (ANA)anti nuclear antibody5G010-0000-023-162 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FAT | 40 倍 未満 |
102 D014 5 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
09835 |
抗核抗体 (ANA)anti nuclear antibody5G010-0000-023-162 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FAT |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
40 倍 未満 |
102 D014 5 免疫 |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗核抗体(蛍光抗体法)半定量
- 実施料:102
- 診療報酬区分:D014 5
- 判断料区分:免疫学的検査
参考文献
柴崎光衛, 他: 医学と薬学 36, 319, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
核内に含まれる抗原物質に対する抗体群を検出する検査。抗核抗体群のいずれかの存在を知るスクリーニングとして用いられる。
抗核抗体とは真核細胞の核内に含まれる抗原性物質に対する抗体の総称である。
現在20種類以上の抗体が同定されているが、いくつかは自己免疫性疾患の病態判定などに意義が認められている。
本検査は一般に蛍光抗体法(FAT)により測定される。すなわちHep-2細胞などのヒト培養細胞の核材をスライドグラス上に固定し、被検血清をのせて反応させ、さらに蛍光物質であるFITCなどで標識された抗ヒト免疫グロブリン(第2抗体)を反応させ、陽性の場合にみられる特異的な蛍光パターンにより染色型を判定する。
染色型とは患者がもつ抗体と反応した核抗原が、核内にどのように分布しているかによって描かれる紋様であり、これにより陽性になった抗体の対応抗原を推定することができる。以下に代表的な染色型と推定される抗体、疾患の関連を示す。
1. 均質型(homogeneous)
抗ヒストン抗体(全身性エリテマトーデス、薬剤誘発性ループス)
2. 辺縁型(peripheral)
抗DNA抗体(全身性エリテマトーデス)
3. 斑紋型(speckled)
抗U1-RNP抗体、抗Sm抗体、抗SS-B抗体、抗Ki抗体など(混合性結合組織病、強皮症、全身性エリテマトーデス、レイノー症候群)
4. 核小体型(nucleolar)
抗核リボゾーム抗体、抗U3-RNP抗体、抗PM-Scl抗体など(強皮症、レイノー症候群、シェーグレン症候群)
5. セントロメア型(centromere)
抗セントロメア抗体(強皮症、レイノー症候群)
他にGranular型、核膜型などがある。
【高値を示す疾患】
レイノー症候群,全身性エリテマトーデス,強皮症,シェーグレン症候群
関連疾患
I73.0.2:レイノー症候群 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
M34.9.1:強皮症 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M35.0.1:シェーグレン症候群 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.