WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30255 |
抗Scl-70抗体 (抗トポイソメラーゼⅠ抗体)anti-Scl-70 antibody5G085-0000-023-052 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
CLEIA | U/mL 10.0 未満 |
包括157 D014 14 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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30255 |
抗Scl-70抗体 (抗トポイソメラーゼⅠ抗体)anti-Scl-70 antibody5G085-0000-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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U/mL 10.0 未満 |
包括157 D014 14 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗Scl-70抗体定量
- 実施料:包括157
- 診療報酬区分:D014 14
- 判断料区分:免疫学的検査
参考文献
小島和夫, 他: 医学と薬学 69, (4), 677, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
全身性進行性強皮症(PSS)で特異的にみられる自己抗体。
抗Scl-70抗体はENA抗体の一つであり、対応抗原は真核細胞の核内に存在するトポイソメラーゼⅠである。本項目の名称は、この酵素の分子量が70,000であることに由来する。Sclとは強皮症(Scleroderma)の略語である。
抗Scl-70抗体は全身性進行性強皮症(PSS)または強皮症の診断に用いられ、疾患特異性が高い。しかし、必ずしも病勢を反映せず、むしろ予後を示唆する指標となる。すなわち、免疫拡散法でのPSSにおける陽性率は20~30%にとどまるが、陽性例では内臓も含めた全身症状に及ぶ事が多い。
PSSは皮膚の硬化が全身に及ぶ汎発型と、手指や顔面に限局されるCREST型に分類され汎発型での陽性率は約75%に達する。
CRESTとは
Calcinosis(皮下の石灰化)、
Raynaud's phenomenon(レイノー現象)、
Esophageal dysmotility(食道蠕動性の低下)、
Sclerodactily(手指硬化)、
Telangiectasia(毛細血管拡張)
の略である。
汎発型は急激な進行を示すことが多く、また、内臓線維化病変がみられることも多い。これに対しCREST型は、PSSの約1~2割に認められ、抗Scl-70抗体は必ずしも陽性にはならない。本病型に特異的な抗セントロメア抗体を同時測定し、判別が進められる。
【高値を示す疾患】
全身性強皮症
関連疾患
M34.0.1:全身性強皮症 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.