WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04825 |
抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体 (抗CL-β2GP1抗体)anti-cardiolipin-beta2 glycoprotein 1 complex antibody5G504-0000-023-023 |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
EIA | U/mL 3.5 以下 |
223 D014 27 免疫 |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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04825 |
抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体 (抗CL-β2GP1抗体)anti-cardiolipin-beta2 glycoprotein 1 complex antibody5G504-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 3.5 以下 |
223 D014 27 免疫 |
2~4日 |
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗カルジオリピンβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体
- 実施料:223
- 診療報酬区分:D014 27
- 判断料区分:免疫学的検査
「抗CLβ2GPⅠ複合体抗体」と、「抗CL IgG抗体」、「抗CL IgM抗体」、「抗β2GPⅠIgG抗体」、「抗β2GPⅠIgM抗体」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
参考文献
小池隆夫, 他: 医学と薬学 26, 535, 1991.
検査項目解説
臨床的意義
代表的な抗リン脂質抗体。ループスアンチコアグラントによる習慣性流産の診断に有用。
リン脂質に対する抗体(anti-phospholipid antibody:aPL)は、自己免疫性疾患、特に全身性エリテマトーデス(SLE)患者の血中に高率に認められる自己抗体である。この抗体によって引き起こされる一連の疾患群を、抗リン脂質抗体症候群(APS)と呼び、抗カルジオリピン抗体は代表的な抗リン脂質抗体である。
抗リン脂質抗体症候群では、LA(ループスアンチコアグラント)という異常な免疫グロブリンが産生される。これにより反復性の流産・子宮内胎児死亡、全身の動・静脈血栓症などの病態を引き起こす。LAは凝固活性に対し、in vitro とin vivo で相反する影響を示す。in vitroでは活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)のようなリン脂質依存性の凝固時間を延長するが、生体内では逆に血栓症を引き起こす。抗凝固因子の影響によりなぜ血栓症が生ずるかについては、凝固と線溶系のアンバランスといった見方があるが、詳細はまだ十分解明されていない。
RPR法のような血清梅毒反応は、カルジオリピン抗原を用いて検査が行われる。このため、患者が抗カルジオリピン抗体(aCL)を保有していると、感染していないにも関わらず検査は陽性という、生物学的偽陽性(BFP)がみられる。したがって、血清梅毒反応で陽性反応を得た場合には、梅毒感染によるものか、自己免疫疾患におけるaCLによるものかを鑑別する必要がある。
抗カルジオリピン抗体の測定法には、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体と抗カルジオリピン抗体がある。
実際の症例では、抗カルジオリピン抗体および抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体とループスアンチコアグラント(LA)が両方陽性になるとは限らない。抗リン脂質抗体症候群が疑われる際は、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体または抗カルジオリピン抗体検査と、LAを同時に行なうのが望ましい。
【高値を示す疾患】
抗リン脂質抗体症候群,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,多発性筋炎,皮膚筋炎
関連疾患
D68.6.5:抗リン脂質抗体症候群 → D65-D69:凝固障害
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.