WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25954 |
抗Jo-1抗体anti-Jo-1 antibody5G120-0000-023-052 |
遠心
|
01 |
1カ月 冷蔵 |
CLEIA | U/mL 10.0 未満 |
包括140 D014 9 免疫 |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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25954 |
抗Jo-1抗体anti-Jo-1 antibody5G120-0000-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
1カ月 冷蔵 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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U/mL 10.0 未満 |
包括140 D014 9 免疫 |
2~4日 |
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗Jo-1抗体定量
- 実施料:包括140
- 診療報酬区分:D014 9
- 判断料区分:免疫学的検査
「抗ARS抗体」と「抗Jo-1抗体」を併せて実施した場合は主たるもののみ算定できます。
参考文献
松下雅和, 他: 医学と薬学 70, (1), 109, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
多発性筋炎/皮膚筋炎患者の血中に検出される自己抗体。
抗Jo-1抗体は、1980年に多発性筋炎(polymyositis)や皮膚筋炎(dermatomyositis)の患者血中に発見された自己抗体で、患者の頭文字をとって命名された。
対応抗原は分子量50,000のタンパクで、ヒスチジル-tRNA合成酵素である。この酵素はtRNAの塩基配列に対応し、特異的にヒスチジンをtRNAに結合させる働きを持つ。ヒスチジルtRNA様のRNAをもつウイルス感染によって、この自己抗体が産生されるという見方があるが、皮膚筋炎、多発性筋炎でなぜ特異的に本抗体が検出されるのか、明確な機序については不明な点も多い。
一般に皮膚筋炎の診断は、筋肉痛、近位筋優位の筋力低下や、ヘリオトロープ疹など特徴的発疹の臨床所見に加え、血中CPK, AST, アルドラーゼなどの筋原性酵素の上昇、筋電図での筋原性パターンや、筋生検、皮膚生検所見なども加味して総合的に診断される。抗核抗体は本症の約70%で陽性となり、抗Jo-1抗体が陽性となればさらに診断精度は高まる。
本検査は二重免疫拡散法により行われ、これらの筋炎における陽性率は約15~25%とあまり高くはない。しかし、他の疾患で陽性になることは少なく、他の膠原病に合併した多発性筋炎で出現することも稀である。このため、抗Jo-1抗体は皮膚筋炎に特異性の高い検査であるといえる。また、皮膚筋炎患者の2~5割に間質性肺炎が合併するが、うち60%で抗Jo-1抗体が陽性となる。多発性関節炎やレイノー現象を伴う場合は、さらに出現率が高まる。
【高値を示す疾患】
多発性筋炎,皮膚筋炎
関連疾患
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.