WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02224 |
インスリン抗体[自己免疫関連]insulin autoantibody5G360-0000-023-002 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
RIA | 125I-insulin結合率 |
110 D014 6 免疫 |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02224 |
インスリン抗体[自己免疫関連]insulin autoantibody5G360-0000-023-002 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
RIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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125I-insulin結合率 |
110 D014 6 免疫 |
3~6日 |
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗インスリン抗体
- 実施料:110
- 診療報酬区分:D014 6
- 判断料区分:免疫学的検査
検査項目解説
臨床的意義
糖尿病インスリン療法時の治療抵抗性を見るために行われる検査。インスリンが異常値の場合も存在が疑われる。
インスリン抗体には、糖尿病治療を目的として投与された外因性のインスリンに対して産生されるものと自己免疫機序により産生されるものとがある。
インスリン投与中の糖尿病患者血中にはしばしばインスリン抗体が出現し、治療抵抗性の原因となることから、定期的なスクリーニングが重要である。
他方、インスリン投与の既往がないにもかかわらず血中に抗インスリン抗体の存在する病態としてインスリン自己免疫症候群が知られている。本症は低血糖を生ずる点が特徴的であり、糖尿病治療時に出現する外因性インスリンに対する抗体が低血糖を生じない事実と際立った対照を成している。一説には、インスリン自己免疫症候群に検出される抗体はいったん結合したインスリンを容易に遊離し、自発性低血糖を惹起するのではないかとの見解がある。しかしながら、双方の抗インスリン抗体におけるインスリン親和性の相違は必ずしも証明されているわけではなく、低血糖状態の発現機序についての結論は得られていない。
いずれにしても、血中に抗インスリン抗体が存在する場合、インスリンの免疫学的測定系に干渉するために 真のインスリン値の測定は困難となる。干渉の仕方は、インスリン測定系におけるB/F分離の様式によって異なり、固相法や二抗体法では見掛け上高値に、塩析法(PEG法)や吸着法(デキストラン炭末法)では低値となる。特に高インスリン血症の鑑別に当たっては、抗体の有無をチェックすることが大切である。
【高値を示す疾患】
糖尿病,インスリン自己免疫症候群
関連疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E16.1.1:インスリン自己免疫症候群 → E15-E16:その他の膵内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.