WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12700

抗カルジオリピン抗体IgGanti-cardiolipin antibody-IgG

5G508-0000-023-023

血液
2

遠心

血清
0.4

01

02

 

 

EIA

U/mL

12.3 以下

226

D014 28

免疫

3~6日

項目
コード
検査項目

12700

抗カルジオリピン抗体IgGanti-cardiolipin antibody-IgG

5G508-0000-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

血清
0.4

01

02

 

 

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/mL

12.3 以下

226

D014 28

免疫

3~6日

備考

基準

  • 基準値は、健常人の99%タイル値に基づいて設定しています。

診療報酬

  • 保険名称:自己抗体検査/抗カルジオリピンIgG抗体
  • 実施料:226
  • 診療報酬区分:D014 28
  • 判断料区分:免疫学的検査

「抗CLβ2GPⅠ複合体抗体」と、「抗CL IgG抗体」、「抗CL IgM抗体」、「抗β2GPⅠIgG抗体」、「抗β2GPⅠIgM抗体」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

検査項目解説

臨床的意義

代表的な抗リン脂質抗体。ループスアンチコアグラントによる習慣性流産の診断に有用。

 リン脂質に対する抗体(anti-phospholipid antibody:aPL)は、自己免疫性疾患、特に全身性エリテマトーデス(SLE)患者の血中に高率に認められる自己抗体である。この抗体によって引き起こされる一連の疾患群を、抗リン脂質抗体症候群(APS)と呼び、抗カルジオリピン抗体は代表的な抗リン脂質抗体である。

 抗リン脂質抗体症候群では、LA(ループスアンチコアグラント)という異常な免疫グロブリンが産生される。これにより反復性の流産・子宮内胎児死亡、全身の動・静脈血栓症などの病態を引き起こす。LAは凝固活性に対し、in vitro とin vivo で相反する影響を示す。in vitroでは活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)のようなリン脂質依存性の凝固時間を延長するが、生体内では逆に血栓症を引き起こす。抗凝固因子の影響によりなぜ血栓症が生ずるかについては、凝固と線溶系のアンバランスといった見方があるが、詳細はまだ十分解明されていない。

 RPR法のような血清梅毒反応は、カルジオリピン抗原を用いて検査が行われる。このため、患者が抗カルジオリピン抗体(aCL)を保有していると、感染していないにも関わらず検査は陽性という、生物学的偽陽性(BFP)がみられる。したがって、血清梅毒反応で陽性反応を得た場合には、梅毒感染によるものか、自己免疫疾患におけるaCLによるものかを鑑別する必要がある。

 抗カルジオリピン抗体の測定法には、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体と抗カルジオリピン抗体がある。

 実際の症例では、抗カルジオリピン抗体および抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体とループスアンチコアグラント(LA)が両方陽性になるとは限らない。抗リン脂質抗体症候群が疑われる際は、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体または抗カルジオリピン抗体検査と、LAを同時に行なうのが望ましい。

【高値を示す疾患】

抗リン脂質抗体症候群関節リウマチ全身性エリテマトーデス多発性筋炎皮膚筋炎

関連疾患

D68.6.5:抗リン脂質抗体症候群 D65-D69:凝固障害
M06.9.2:関節リウマチ M05-M14:炎症性多発性関節疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.2.1:多発性筋炎 M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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