WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45634 |
NPM1遺伝子変異解析NPM1 (nucleophosmin 1)8C565-9936-019-862 8C565-9936-046-862 |
開栓厳禁
または
|
13
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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45634 |
NPM1遺伝子変異解析NPM1 (nucleophosmin 1)8C565-9936-019-862 8C565-9936-046-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
|
13
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~10日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外注検査での算定(D006-2)は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。
容器
参考文献
薄井紀子: Medical Practice 34, (10), 1669, 2017.
小川原陽子, 他: 最新医学 67, (10), 2455, 2012.
検査項目解説
臨床的意義
急性骨髄性白血病(AML)において遺伝子変異の確認が推奨されるが、本検査は、NPM1遺伝子における主要な3変異(タイプA、B、D)の有無を個別に判定する。
急性骨髄性白血病(AML)症例の約半数は染色体分析にて正常核型(cytogenetically normal:CN)を示し、一般に予後分類の上で中間リスク群として扱われるが、実際の治療反応性や予後には症例ごとの違いがあり、染色体分析だけでは把握できない遺伝子変異の確認が推奨される。
NPM1遺伝子変異は正常核型AMLの約50%に認められる極めて高頻度な変異で、WHOによる造血器腫瘍分類においてもNPM1変異陽性AMLはAML with recurrent genetic abnormalities(反復性遺伝子異常を有するAML)中の独立した一病型に位置付けられている。
NPM1遺伝子変異を有し、且つFLT3遺伝子の重複変異(FLT3-ITD/internal tandem duplication)を認めない症例の予後は良好とされ、治療方針の決定に有用である。ここでNPM1遺伝子変異とはexon12領域への4塩基以上の挿入によるframeshiftを意味し、挿入される塩基配列の違いから複数のタイプに分けられるが、タイプA(TCTGの4塩基挿入)が全体の約70%、タイプB(同CATG)が5%、タイプD(同CCTG)が15%をそれぞれ占めている。なお、タイプの違いに伴う予後の差は認められない。
【陽性を示す疾患】
急性骨髄性白血病
関連疾患
C92.0.3:急性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.