WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12544

曜日指定

minor BCR-ABL1/ABL1比

8C127-9961-019-875

8C127-9961-046-875

開栓厳禁

EDTA加血液
7

または

 

骨髄液
1

 

89

 

指定容器 

22

 

冷蔵

 

 

冷蔵

リアルタイムRT-PCR法

検出せず

2520

D006-3 2

遺染

4~7日

項目
コード
検査項目

12544

曜日指定

minor BCR-ABL1/ABL1比

8C127-9961-019-875

8C127-9961-046-875

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

EDTA加血液
7

または

 

骨髄液
1

 

89

 

指定容器 

22

 

冷蔵

 

 

冷蔵

リアルタイムRT-PCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

2520

D006-3 2

遺染

4~7日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)
  • minor BCR-ABL1の転写産物である融合mRNAのうち、e1a2の測定はできますが、e1a3の測定はできません。
  • e1a2の融合mRNAにおいてプライマーおよびプローブが結合する領域に変異がある場合は、minor BCR-ABL1 mRNAの測定ができないことがあります。

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

報告

  • minor BCR-ABL1/ABL1%(%)、minor BCR-ABL1測定値(コピー/アッセイ)、ABL1測定値(コピー/アッセイ)をご報告します。
  • チャート参照:minor BCR-ABL1/ABL1%の結果報告様式について

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「主な腫瘍関連遺伝子記号と別称」(チャート参照)、 「弊社の倫理指針」(チャート参照)を掲載しています。

「白血病関連遺伝子」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「造血器腫瘍の疾患別関連項目(FISH法,PCR法,他)と染色体異常」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:BCR-ABL1/minor BCR-ABL1 mRNA
  • 実施料:2520
  • 診療報酬区分:D006-3 2
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

診断の補助またはモニタリングを目的とした場合に算定できます。

チャート

minor BCR-ABL1/ABL1%の結果報告様式について

容器

容器番号89:遺伝子検査用容器

  • 採取量: 7mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 遺伝子検査

容器番号22:骨髄液保存容器

  • 採取量: 下記の通り
  • 添加剤: 保存液 2mL(RPMI1640, 子牛血清)
  • 保管方法:冷蔵/凍結
  • 有効期間:外袋表示
  • 主な検査項目: 染色体検査(採取量0.5mL),遺伝子検査(各検査項目の要項に記載)

参考文献

日本血液学会: 造血器腫瘍診療ガイドライン, (2018年版補訂版).

検査項目解説

臨床的意義

急性リンパ性白血病(ALL)の早期診断に有用な検査。minor BCR-ABL1mRNA/ABL1mRNA比を報告する。

 急性リンパ性白血病(Acute Lymphoblastic Leukemia:ALL)は、リンパ球が幼若な段階で悪性化し、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症する疾患である。本疾患は症状の進行が速いため、早期の診断と速やかな治療の開始が重要となる。

 ALLにおいて9番染色体と22番染色体が相互転座したフィラデルフィア(Ph)染色体が、小児で2~5%、成人で20~40%の頻度で認められる。Ph染色体上のBCR-ABL1融合遺伝子はBCR遺伝子の転座点によりMajor,minor,microに区別され、ALLにおけるその割合は70%がminor BCR-ABL1、30%がMajor BCR-ABL1と報告されている。

 BCR-ABL1融合遺伝子が認められる場合、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の有効性が明らかになっていることから、BCR-ABL1融合遺伝子を確認することは治療方針を決定する上で重要な情報となる。さらに、ALL患者において治療後のモニタリングを定期的に行うことは、治療効果の判定だけでなく早期に再発を検知する上で重要である。

 本検査は2021年11月に保険適用された測定試薬を用いて、末梢血白血球または骨髄液有核細胞より抽出したRNA中のminor BCR-ABL1mRNAをリアルタイムRT-PCR法により定量的に測定し、minor BCR-ABL1mRNA/ABL1mRNA比を報告するのもである。

【高値を示す疾患】

急性リンパ性白血病

関連疾患

C91.0.16:急性リンパ性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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