WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※ |
マイクロサテライト不安定性検査 (免疫チェックポイント阻害剤)microsatellite instability8C986-0000-075-955 |
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※ |
冷蔵 |
マルチプレックスPCR-フラグメント解析法 | 包括2500 D004-2 1 遺染 |
5~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
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※ |
マイクロサテライト不安定性検査 (免疫チェックポイント阻害剤)microsatellite instability8C986-0000-075-955 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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※ |
冷蔵 |
マルチプレックスPCR-フラグメント解析法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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包括2500 D004-2 1 遺染 |
5~7日 |
備考
項目
- チャート参照:コンパニオン診断薬として用いられる検査項目と対象医薬品
- 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)
- ※チャート参照:「マイクロサテライト不安定性検査(免疫チェックポイント阻害剤)」項目コードおよび材料
依頼
- リンチ症候群におけるマイクロサテライト不安定性検査のご依頼方法については、同じ遺伝子関連検査分野「家族性腫瘍遺伝子解析」のページをご参照ください。
- 『マイクロサテライト不安定性(MSI)検査依頼書』または 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。
- 癌部位のみで判定できない場合、正常組織またはEDTA加血液の追加提出をお願いすることがあります (料金は別途ご請求)。
- 追加提出時は『マイクロサテライト不安定性(MSI)検査依頼書』をご使用ください(専用依頼書は、あらかじめご依頼ください)。
診療報酬
- 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が容易なもの/医薬品の適応判定の補助等に用いるもの
- 実施料:包括2500
- 診療報酬区分:D004-2 1
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して悪性腫瘍遺伝子検査を実施した場合は、次の通り算定します。2項目:4000点。3項目:6000点。4項目以上:8000点。
固形癌の抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として患者本人に行った場合に限り、患者1人につき1回に限り算定できます。算定に当たっては、「マイクロサテライト不安定検査」と診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
チャート


参考文献
廣中秀一: がん分子標的治療 16, (1), 33, 2018.
本多和典, 他: がん分子標的治療 15, (4), 371, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
マイクロサテライト不安定性検査は、標準的な治療が困難な進行・再発固形癌に対する治療薬の投与適応判定を補助する検査である
マイクロサテライト領域とは、ヒトゲノム上で数塩基の繰り返し単位が直列して存在する領域のことである。同じ塩基配列を繰り返すマイクロサテライト領域は、DNA複製の際に反復回数の誤りを起こしやすいものの、正常であればDNAのミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)機能によりえら部分が除去される。しかしながら、MMR機能に欠損があるとこれを修復できず、構造的に不安定なマイクロサテライト不安定性(microsatellite instability:MSI)という状態を生じる。
MMR欠損は、マイクロサテライト領域への影響に留まらず、正常な細胞機能を維持すべき各種遺伝子に生じた異常の修復も不能とする場合があり、そうした遺伝子異常の蓄積が、細胞の癌化に関与していると考えられている。各種固形癌患者の5~10%で複数のマイクロサテライト領域に異常を伴う高度MSI(MSI-High)を呈するといわれている。
本検査は、標準的な治療が困難な進行・再発固形癌に対する免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ(R))やニボルマブ(商品名:オプジーボ(R))の投与適応判定を補助する検査である。
【異常を示す疾患】
大腸癌,悪性腫瘍
関連疾患
C18.9.12:大腸癌 → C15-C26:消化器腫瘍
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.