WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45592 |
EGFR遺伝子変異解析コバスv2 〈血漿〉EGFR (epidermal growth factor receptor)8C051-9951-022-862 |
遠心
|
17 ↓ 27 |
凍-20℃以下 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
2100 D006-12 遺染 |
5~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
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45592 |
EGFR遺伝子変異解析コバスv2 〈血漿〉EGFR (epidermal growth factor receptor)8C051-9951-022-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
17 ↓ 27 |
凍-20℃以下 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
2100 D006-12 遺染 |
5~7日 |
備考
項目
- チャート参照:コンパニオン診断薬として用いられる検査項目と対象医薬品
- 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)
依頼
- 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。
検体
- EDTA-2K 6mL採血管(17番容器)を2本採血後、遠心分離し、血漿5mLを滅菌スピッツ(27番容器×2本)に等量移注、深冷凍結してご提出ください。※白血球を混入させないでください。
- <血液の遠心分離条件>1,300~1,700×gで10分間遠心分離 ※常温遠心(15~25℃)
診療報酬
- 保険名称:EGFR遺伝子検査(血漿)
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-12
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
肺癌の詳細な診断および治療法を選択する場合は患者1人につき1回、肺癌の再発や増悪により、EGFR遺伝子変異の2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する場合は2回に限り算定できます。
本検査の実施は、医学的な理由により、肺癌の組織を検体として、「EGFR遺伝子変異解析」を行うことが困難な場合に限ります。肺癌の組織を検体とした検査が実施困難である医学的な理由を診療録および診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
肺癌の組織を検体とした「EGFR遺伝子変異解析」、「EGFR遺伝子変異解析〈血漿〉」または「肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」を同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定できます。
チャート

容器
参考文献
Sun, J. M. et al.: Expert Opin Pharmacother 18, (2), 225, 2017.
日本肺癌学会: 肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の手引き, (第3.05版), 2016.
検査項目解説
臨床的意義
EGFR遺伝子変異を検出し治療に有用な薬剤の選別を行う検査。
EGFR(Epidermal Growth Factor Receptor:上皮成長因子受容体)は細胞膜を貫通して存在する糖タンパクで、リガンドとなるEGFが結合することで上皮細胞の増殖が促進される。
各種癌組織ではEGFRの過剰発現が認められ、癌細胞の増殖に強く関与することが知られており、特に日本を含めた東洋系の肺癌患者の病変組織では、EGFRのチロシンキナーゼ部位にアミノ酸変異が3割程度認められ、この変異を有する場合は癌細胞の増殖度が高い。
EGFRのチロシンキナーゼ活性を阻害する分子標的薬としてアファチニブ(商品名:ジオトリフ(R))、オシメルチニブ(商品名:タグリッソ(R))、ゲフィチニブ(商品名:イレッサ (R))、エルロチニブ(商品名:タルセバ (R))およびダコミチニブ(商品名:ビジンプロ (R))が有効な治療薬として存在するが、それらの治療効果は恒久的なものではなく、EGFR遺伝子の二次耐性変異等により、高頻度に再燃することが知られている。
本検査は、治療対象を特定するための体外診断薬(コバス(R)EGFR変異検出キットv2.0)を用いている。本検査は治療薬の選択において有用な検査になり得る。
【陽性を示す疾患】
非小細胞肺癌
関連疾患
C34.9.26:非小細胞肺癌 → C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.