WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

45773

曜日指定専用依頼書

ArcherMET(CDx)遺伝子変異解析 〈組織〉MET (MET proto-oncogene, receotor tyrosine kinase)

8C063-9957-070-966

未染スライド
5~10枚(5μm厚)

30

常温

次世代シークエンス法

検出せず

包括5000

D004-2 1

遺染

9~12日

項目
コード
検査項目

45773

曜日指定専用依頼書

ArcherMET(CDx)遺伝子変異解析 〈組織〉MET (MET proto-oncogene, receotor tyrosine kinase)

8C063-9957-070-966

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
未染スライド
5~10枚(5μm厚)

30

常温

次世代シークエンス法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

包括5000

D004-2 1

遺染

9~12日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日とその前日は受付不可)
  • チャート参照:コンパニオン診断薬として用いられる検査項目と対象医薬品
  • 本検査は川崎ラボラトリーで行います。

依頼

  • 『ArcherMET(CDx)遺伝子変異解析検査依頼書』をご利用ください。なお、本検査ご依頼の際は、ArcherMET核酸抽出(項目コード:45774)を併せてご依頼ください。

検体

  • 病理組織診断にて腫瘍が認められた部位をマーク(実線で囲む)したHE染色スライドを併せてご提出ください。
  • 本検査で必要な腫瘍細胞含有率は10%以上です。
  • 強酸による脱灰操作をした検体は検査できません。
  • 腫瘍細胞含有率が10%以上の組織切片の場合は、総面積20mm2以上になるようにご提出ください。
    例:1切片に4mm2の組織片があった場合、5枚(4mm2×5枚=20mm2)が必要となります。
  • ホルマリン固定検体では、固定条件によって核酸の断片化が著しく、解析不能となる場合があります。検体の取り扱いについては、日本肺癌学会「各種検査の手引き」および日本病理学会「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」をご参照ください。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「主な腫瘍関連遺伝子記号と別称」(チャート参照)、 「弊社の倫理指針」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が複雑なもの
  • 実施料:包括5000
  • 診療報酬区分:D004-2 1
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して悪性腫瘍遺伝子検査(処理が複雑なもの)を実施した場合は、次の通り算定します。2項目:8000点。3項目以上:12000点。

チャート

コンパニオン診断薬として用いられる検査項目と対象医薬品

容器

容器番号30:遺伝子検査用標本スライド容器

  • 採取量: -
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: EGFR遺伝子変異解析等癌関連遺伝子検査,肺がんALK《FISH法》

参考文献

Srivastava AK, et al.: Mol. Cancer Ther. 17, (3), 698, 2018.
Falchook GS, et al.: Clin. Cancer Res. 26, (6), 1237, 2020.

検査項目解説

臨床的意義

テポチニブ(テプミトコ(R)錠)による非小細胞肺癌(NSCLC)治療の適否を判定するための検査。

 ArcherMET(CDx)遺伝子変異解析はテポチニブ(商品名:テプミトコ(R)錠)による非小細胞肺癌(NSCLC)治療の適否を判定するための検査である。

 NSCLCは小細胞肺癌(SCLC)を除く全てのタイプの上皮性肺癌の総称であり、半数以上を腺癌、残りを扁平上皮癌と大細胞肺癌が占める。肺癌は男女とも増加傾向にあり、中年以降に発症することが多く、男性の発症者数は女性の3~4倍とされている。

 肝細胞増殖因子(HGF)受容体(MET)は受容体型チロシンキナーゼであり、通常HGF刺激を下流にシグナル伝達し細胞を増殖させるが、MET遺伝子エクソン14にスキッピング変異が存在する場合、刺激なしにシグナル伝達が起こる。この変異はNSCLC患者の数%に認められ、新規のドライバー遺伝子変異として注目されている。

 テポチニブは2020年3月に世界に先駆け日本で新規承認されたMET阻害薬である。過剰発現したMETによる下流へのシグナル伝達を阻害することにより、腫瘍細胞増殖抑制作用を示すが、投与を開始するためには予めMET遺伝子のエクソン14のスキッピング変異の有無を調べる必要がある。

 本検査は2020年6月に保険適用されたArcherMET コンパニオン診断システムを用い当該遺伝子の変異を調べるもので、テポチニブの適応判定の補助検査となる。

【陽性を示す疾患】

非小細胞肺癌

関連疾患

C34.9.26:非小細胞肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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