WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

06879

曜日指定

BCL2-IGH [t(14;18)転座解析]t(14;18) : BCL2-IGH

8B443-0000-019-841

8B443-0000-046-841

8B443-0000-099-841

開栓厳禁

ヘパリン加血液
3

または

 

骨髄液
0.5

または

その他

 

10

 

指定容器 

22

 

 

 

冷蔵

 

 

冷蔵

 

冷蔵

FISH法

2553

D006-5 1

遺染

5~7日

項目
コード
検査項目

06879

曜日指定

BCL2-IGH [t(14;18)転座解析]t(14;18) : BCL2-IGH

8B443-0000-019-841

8B443-0000-046-841

8B443-0000-099-841

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

ヘパリン加血液
3

または

 

骨髄液
0.5

または

その他

 

10

 

指定容器 

22

 

 

 

冷蔵

 

 

冷蔵

 

冷蔵

FISH法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

2553

D006-5 1

遺染

5~7日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)

依頼

  • 『染色体検査依頼書[血液疾患 染色体検査・その他]』をご利用ください。

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

検体3

  • リンパ節(容器番号78)、胸水、腹水、組織、カルノア固定液などの材料(これら以外の材料については、あらかじめ営業担当者にご相談ください)。

「染色体検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]提出検体は冷常温(4~20℃)で保存してください(ただし、肺がんALK、悪性中皮腫CDKN2A(p16)欠失解析は常温)。また、その他の材料でご提出の場合には、記載の所要日数以内にご報告できない場合がありますのでご了承ください。
    [お願い]「染色体検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

「血液疾患染色体検査・その他」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「造血器腫瘍の疾患別関連項目(FISH法,PCR法,他)と染色体異常」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:染色体検査(全ての費用を含む。)/FISH法を用いた場合
  • 実施料:2553
  • 診療報酬区分:D006-5 1
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、びまん性大細胞B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫の診断の目的で行った場合に、診断の確定までの間に3回まで算定できます。

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,微量金属,染色体検査,その他

容器番号22:骨髄液保存容器

  • 採取量: 下記の通り
  • 添加剤: 保存液 2mL(RPMI1640, 子牛血清)
  • 保管方法:冷蔵/凍結
  • 有効期間:外袋表示
  • 主な検査項目: 染色体検査(採取量0.5mL),遺伝子検査(各検査項目の要項に記載)

参考文献

Vaandrager, J. W. et al.: Genes Chrom. Cancer 27, 85, 2000.

検査項目解説

臨床的意義

BCL2-JH融合遺伝子は、t(14;18)染色体転座によって再編成される遺伝子であり、濾胞性リンパ腫(FL)のなかで80~90%を占める変異である。

 BCL2-JH融合遺伝子は、濾胞性リンパ腫(Follicular Lymphoma:FL)で80~90%を占める変異である染色体転座t(14;18)によって再編成される遺伝子である。BCL2-JH遺伝子は、18番染色体長腕(18q21)のBCL2遺伝子と14番染色体長腕(21q32)のIgH遺伝子の相互転座により形成される。t(14;18)(q32;q21)転座は、BCL2遺伝子上の2つの転座集中領域であるmajor breakpoint region(MBR)、minor cluster region(MCR)と免疫グロブリン(Ig)のH鎖J領域(JH)のVDJ再構成に伴って転座が生じると考えられている。FLのなかでもFL318ではCL2遺伝子major breakpointに切断点があり、FL218,FL18はminor breakpointに遺伝子切断点がある。

 BCL2遺伝子より生成されるタンパク質であるBCL2タンパクは、抗アポトーシス作用を示すことで過剰産生され、IgHの転座により癌遺伝子が活性化し、リンパ腫が発生すると考えられている。

 遺伝子検査では、PCR法によりCL2遺伝子のmajor breakpoint領域の検索を実施し、染色体検査では、BCL2-IGH転座をFISH法により解析する。FLやびまん性大細胞型Bリンパ腫(Diffuse Large B-Cell Lymphoma:DLBCL)の診断に有用である。

【陽性を示す疾患】

濾胞性リンパ腫びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫

関連疾患

C82.9.1:濾胞性リンパ腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C83.3.3:びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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