WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00556

FAX

活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT)activated partial thromboplastin time

2B020-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

透過光

25.0~36.0

29

D006 7

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

00556

FAX

活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT)activated partial thromboplastin time

2B020-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

透過光
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

25.0~36.0

29

D006 7

血液

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:緊急報告対象項目とその基準

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
  • 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
  • 全血をご提出の場合は、数秒遅延します。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

参考

  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
  • 実施料:29
  • 診療報酬区分:D006 7
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

緊急報告対象項目とその基準
遠心力の換算表
多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na 0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,PT,APTT,FIB,AT,血中FDP,その他

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

佐守友博, 藤巻道男: 検査と技術 15, 857, 1987.
佐守友博, 藤巻道男: 検査と技術 15, 931, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

内因性凝固活性の指標。PTとともに出血性素因の疑われる患者でスクリーニングに用いられる。血友病で延長する。

 内因系凝固活性のもっとも総合的な指標である。外因系凝固の指標であるPT(プロトロンビン時間)とともに、出血性素因のスクリーニングに用いられる。本来は血友病のスクリーニング検査として考案されたPTTの測定試薬であるリン脂質に、活性化剤を加え、測定値の安定性を向上させたのがactivated PTT(すなわちAPTT)である。APTTは、凝固第Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ、XI、XⅡ因子、高分子キニノーゲン、プレカリクレインなどの活性を総合的にみることで、内因系凝固因子全体の活性を判定する検査である。

 APTT延長を来す疾患として、先天性凝固因子欠乏症、特に血友病A(第Ⅷ因子欠乏)、B(第Ⅸ因子欠乏)、von Willebrand病、接触因子欠乏が知られている。ただし、凝固因子Ⅷ・Ⅸ欠乏では、各因子の活性が50%を下回らない限り正常値となる場合が多い。後天性ではインヒビターの発生(Ⅷ因子インヒビター、Ⅸ因子インヒビター、ループスアンチコアグラント、ヘパリン投与)が知られている。凝固因子の多くは肝臓で産生されるため、肝障害を来すとAPTTが延長する。薬剤では、ヘパリンがアンチトロンビンIII(AT-Ⅲ)を介し凝固第Ⅱa因子を阻止することで、APTTを延長させることが知られている。

 APTTの延長を見た場合、PTの測定値と比較し、次いで欠乏血漿を用い個々の凝固因子活性を検索する。

【延長を示す疾患】

フォンウィルブランド病凝固因子欠乏症肝障害

【短縮を示す疾患】

播種性血管内凝固

関連疾患

D68.0.2:フォンウィルブランド病 D65-D69:凝固障害
D68.9.2:凝固因子欠乏症 D65-D69:凝固障害
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について