WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04205 |
プロテインS 《遊離型抗原量》protein S, free2B711-0000-022-062 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % M 74~132 |
包括158 D006 23 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04205 |
プロテインS 《遊離型抗原量》protein S, free2B711-0000-022-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% M 74~132 |
包括158 D006 23 血液 |
2~3日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
- 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/プロテインS抗原
- 実施料:包括158
- 診療報酬区分:D006 23
- 判断料区分:血液学的検査
チャート


容器
検査項目解説
臨床的意義
肝由来の凝固阻害因子プロテインCの補酵素。主に下肢静脈血栓等の遺伝性血栓症の診断に用いられる。
主として下肢静脈血栓など遺伝性血栓症の診断に行われる検査である。
プロテインSとは分子量約84,000のビタミンK依存性蛋白で、肝臓で産生される。血中では40%が遊離型、60%がC4bp(補体系制御因子のひとつであるC4b結合蛋白)との複合体として存在し、このうち活性を示すのは遊離型の方である。
プロテインSは、凝固阻害作用を示すプロテインCの補酵素である。すなわち、活性型プロテインCは、プロテインSを補酵素として凝固第ⅧaやⅤa因子の失活化を行う。したがって、プロテインS欠損では線溶系の機能が低下し、血栓症を発症しやすくなる。
先天性プロテインS欠損症は、本邦では29,000人に1人の発症頻度で、血栓症や下腿部壊瘍、深部静脈血栓などプロテインC欠損症と酷似した臨床症状を示す。しかし、PTやAPTTなど通常の凝固系スクリーニング検査では、ほとんど異常値を示さない。したがって、血中プロテインSの測定は血栓症の素因診断やプロテインC欠損症との鑑別診断に有効である。
【低値を示す疾患】
プロテインS欠乏症,血栓塞栓症,肝障害
関連疾患
D68.5.4:プロテインS欠乏症 → D65-D69:凝固障害
I74.9.2:血栓塞栓症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.