WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01678

第ⅩⅠ因子活性 (F11)coagulation factor 11

2B420-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法

%

73~136

包括223

D006 30

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

01678

第ⅩⅠ因子活性 (F11)coagulation factor 11

2B420-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

73~136

包括223

D006 30

血液

2~5日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
  • 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
  • 実施料:包括223
  • 診療報酬区分:D006 30
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

遠心力の換算表
多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na 0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,PT,APTT,FIB,AT,血中FDP,その他

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

安達眞二, 他: Med. Technol. 24, 629, 1996.

検査項目解説

臨床的意義

内因性凝固の初期段階に関与する因子。第XI因子欠乏症および保因者の診断や、DIC、肝硬変等で出血傾向の指標となる。

 凝固第ⅩⅠ因子(F.ⅩⅠ)は分子量約80,000の2本のポリペプチド鎖がS-S結合した二量体タンパクで、内因性凝固機序の初期に関与する因子である。F.ⅩⅠは血中では高分子キニノゲン(Fitzgerald因子)と1:1の複合体を形成して存在し、第ⅩⅠI因子とともに異物面に接触すると活性化することから接触因子とも呼ばれている。

 F.ⅩⅠは第ⅩⅡa因子により活性化され、第Ⅸ因子を活性化する働きがあるが、血中のF.ⅩⅠaによってF.ⅩⅠが自己活性化されること、およびトロンビンによって活性化されることが知られている。すなわち、外因系で生成したトロンビンが第ⅩⅡ因子を活性化するとF.ⅩⅠaを介して、内因系のカスケード反応も促進されトロンビンが続けて供給される。つまりF.ⅩⅠは外因系では凝固の開始に、内因系では凝固の推移に働いていると考えられる。

 F.ⅩⅠが低値を示す病態として最も一般的なものは、F.ⅩⅠが肝実質細胞で合成されることから、肝硬変やDICが挙げられる。また、F.ⅩⅠの先天的欠乏症は血友病Cとも呼ばれる。この病名は、現在ではあまり用いられないが、常染色体劣性遺伝を示すまれな疾患で、日本に40例余りが見出されている。出血症状は血友病A・Bより軽度で、皮下出血斑や鼻出血などにとどまる。

 血友病は出血傾向があり、PTが正常で、APTTが延長している場合に疑われる。その鑑別には第Ⅷ因子、第Ⅸ因子活性のほか、F.ⅩⅠ活性の測定が必要とされる。

【低値を示す疾患】

播種性血管内凝固第XI因子欠乏症肝硬変症

関連疾患

D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
D68.1.2:第XI因子欠乏症 D65-D69:凝固障害
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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