WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01924 |
第Ⅷ因子インヒビター (F8INH)coagulation factor 8 inhibitor2B460-0000-022-311 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
Bethesda法 | BU/mL 検出せず |
包括144 D006 20 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01924 |
第Ⅷ因子インヒビター (F8INH)coagulation factor 8 inhibitor2B460-0000-022-311 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
Bethesda法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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BU/mL 検出せず |
包括144 D006 20 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
- 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子インヒビター
- 実施料:包括144
- 診療報酬区分:D006 20
- 判断料区分:血液学的検査
チャート

容器
参考文献
高松純樹: 日本臨牀 57, (増刊 広範囲血液・尿化学検査、免疫学的検査2), 604, 1999.
検査項目解説
臨床的意義
血液凝固因子である第Ⅷ因子、第Ⅸ因子に対する抗体。凝固因子製剤投与中の血友病患者で失活因子となる。
血液凝固因子である第Ⅷ因子(F.Ⅷ)、第Ⅸ因子(F.Ⅸ)は止血機構に関して重要な役割を担っており、一般にF.Ⅷが欠損または量的に不足している病態を血友病A、F.Ⅸの欠乏を血友病Bと呼ぶ。
日本では血友病患者が4,000~5,000人いるといわれ、血友病AとBの発症比率はおよそ4:1である。血友病患者は軽度の運動負荷で遷延性の出血を来すため、凝固因子製剤の投与による補充療法が行われる。しかし、長年にわたる凝固因子製剤の投与で、患者に抗体産生が誘導されることがある。この抗体をそれぞれ、F.Ⅷインヒビター、F.Ⅸインヒビターと呼ぶ。
インヒビターが血中に存在すると、各凝固因子タンパクに結合し、凝固活性が失われるため、止血管理が非常に困難となる。したがって、このインヒビターの産生を早期にとらえて対処するためだけでなく、補充療法中の患者で十分な止血効果が得られない際にも、インヒビターの存在を疑い、検査が行われる。また、血友病患者以外にも、妊産婦や全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患患者にもインヒビターが出現することがある。一般に非血友病患者の場合で血中にインヒビターが存在する場合は、プロトロンビン時間(PT)は正常であるが、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は延長する。
【高値を示す疾患】
血友病,潰瘍性大腸炎,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス
関連疾患
D66.1:血友病 → D65-D69:凝固障害
K51.9.9:潰瘍性大腸炎 → K50-K52:非感染性腸炎・非感染性大腸炎
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.