WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00075 |
可溶性フィブリンモノマー (SF)soluble fibrin monomer complex2B110-0000-022-062 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
ラテックス凝集法 | μg/mL 5 未満 |
93 D006 12 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00075 |
可溶性フィブリンモノマー (SF)soluble fibrin monomer complex2B110-0000-022-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
ラテックス凝集法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 5 未満 |
93 D006 12 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号 02番)は、4mL容器をご使用ください。
- 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/フィブリンモノマー複合体定性
- 実施料:93
- 診療報酬区分:D006 12
- 判断料区分:血液学的検査
チャート


容器
参考文献
古賀 震: 臨床病理 52, 355, 2004.
江口 豊, 他: 日本検査血液学会雑誌 5, 114, 2004.
Nakahara, K. et al.: Thromb. Haemost. 89, 832, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
可溶性フィブリンモノマー複合体は凝固状態おいて早い段階から生成されることから早期の凝固亢進の指標となる。
血液凝固は連鎖的な反応であり、凝固系の活性化により生成されたトロンビンにより可溶性のフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変化する反応である。フィブリノーゲンからフィブリノペプチドAおよびフィブリノペプチドBが切断された分子がフィブリンモノマーである。フィブリンモノマーは重合しフィブリンポリマーとなり安定化フィブリンが生成される。また、フィブリンモノマーはフィブリノゲン、フィブロネクチン、FDPなどと結合しフィブリンモノマー複合体を形成する。
可溶性フィブリンモノマー複合体は播種性血管内凝固症候群(DIC)、深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓症(PE)で血中濃度は上昇し高値例では予後が不良とされる。可溶性フィブリンモノマー複合体は凝固状態おいて早い段階から生成されることから早期の凝固亢進の指標となる。
【高値を示す疾患】
播種性血管内凝固,肺塞栓症,深部静脈血栓症
関連疾患
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
I26:肺塞栓症 → I26-I28:肺循環疾患
I80.2.4:深部静脈血栓症 → I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.