WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27242

指定依頼書

リファンピシン(RFP)耐性遺伝子同定genetic detection, M. tuberculosis rpoB gene

6B622-0000-061-862

単独検体

 

喀痰
1mL

指定容器 

 

55

 

10日

冷蔵

リアルタイムPCR法

検出せず

850

D023 19

微生

2~3日

項目
コード
検査項目

27242

指定依頼書

リファンピシン(RFP)耐性遺伝子同定genetic detection, M. tuberculosis rpoB gene

6B622-0000-061-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体

 

喀痰
1mL

指定容器 

 

55

 

10日

冷蔵

リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

850

D023 19

微生

2~3日

備考

依頼

  • 『総合検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。

「微生物学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]微生物学検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください(項目に依頼書の指定があるものを除く)。また、注意事項がありますので、「微生物学検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    喀痰をご提出の場合は、「喀痰の品質評価について」(チャート参照)をご参照ください。
    検査の報告表記については、「塗抹検査の報告表記」(チャート参照)、「培養同定検査の報告表記」(チャート参照)をご参照ください。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/結核菌群リファンピシン耐性遺伝子検出
  • 実施料:850
  • 診療報酬区分:D023 19
  • 判断料区分:微生物学的検査

同時に結核菌が検出された場合にのみ算出できます。

本検査を「結核菌群核酸検出」と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

薬剤耐性結核菌感染が疑われる患者を対象として測定した場合のみ算定できます。

容器

容器番号55:感染症遺伝子増幅検査用容器

  • 容量: 15mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 結核菌群同定,MAC同定-DNA

参考文献

阿部千代治: 結核 76, 699, 2001.
World Health Organization: Global Tuberculosis Report 2016 21st ed., WHO, Geneva, Switzerland, 2016.
Tuberculosis Research Committee(RYOKEN): Int. J. Tuberc. Lung Dis. 19, 157, 2015.

検査項目解説

臨床的意義

結核菌群遺伝子からRFP耐性遺伝子を同定する検査。

 2016年のWHOの統計によると、世界の結核患者数は約1,040万人であり、インドをトップとしてアジアの上位5ヵ国でその55.7%を占めていて、アジアは世界の結核多発地域となっている。日本の結核罹患率は、1960年代の高度成長期以降、急速に減少し、2020年の厚生労働省統計によると対100,000人あたり10.1人となっており、アジア諸国と比べると低いものの、欧米先進諸国の数倍といわれている。

 近年の結核治療の問題点は、標準的治療薬であるリファンピシン(RFP)耐性菌が増加していることである。日本では耐性化率は低いものの、近隣アジア諸国では非常に耐性化率が高く、水際対策は行われているが、結核蔓延地域であるアジアからの訪日外国人が急増していることで、今後の上昇が危惧されており、公衆衛生学的観点からも結核検査の重要性が高まっている。また、RFP耐性の84.2%は複数の薬剤に対する耐性であり、 63.2%は多剤耐性(MDR)であるとの報告がある。

 このことは、RFP耐性を迅速に同定することが適切な治療を行う上で重要であることを示している。

 従来、RFP耐性などの薬剤感受性検査は結核菌の分離培養後さらに数週間を要するため、早期に診断することは困難だった。本検査は結核菌群遺伝子からRFP耐性遺伝子を同定するものであり、他の検査と比較しても迅速な診断が可能となることから適切な薬剤選択、治療期間の短縮、多剤耐性結核患者の早期隔離、二次感染拡大防止に有用な検査と考えられる。

【陽性を示す疾患】

結核

関連疾患

A15-A19:結核 A15-A19:結核
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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