WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25396 |
レベチラセタムlevetiracetam3L230-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS | μg/mL 12~46 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
25396 |
レベチラセタムlevetiracetam3L230-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 12~46 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
備考
検体
- EDTA血漿も検査可。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:イーケプラ
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
参考文献
赤松直樹, 他: Epilepsy 4, (2), 129, 2010.
検査項目解説
臨床的意義
他剤で十分効果が得られないとき、併用される抗てんかん薬。神経終末のシナプス小胞蛋白質2A(SV2A)との結合で、発作抑制作用を発揮。
1.作用
レベチラセタムは分子式C8H14N2O2、分子量170.21の化合物である。部分発作(二次性全般化発作を含む)のてんかん患者において、他剤で十分な効果が認められない場合に、併用薬として用いられる。
作用機序は必ずしも明確になっていないが、脳において、神経終末のシナプス小胞タンパク質2A(SV2A)と結合することで、抗てんかん作用を現す点がユニークとされる。ほかにもN型Ca2+チャンネルの阻害、細胞内Ca2+の遊離抑制、GABAおよびグリシン作動性電流に対するアロステリック阻害の抑制などの作用が報告されている。
本剤は小腸からすみやかに吸収され、血中タンパクとはほとんど結合しない。健康成人6例に本剤250~5,000mgを空腹時に単回経口投与した場合、投与後48時間までの尿中排泄率の平均値は未変化体として56.3~65.3%、代謝物であるucb L057としては17.7~21.9%であったという。
成人の血中濃度は、投与後およそ1.3時間でピークを迎え、血中半減期は成人で6~8時間、小児で5~7時間と比較的短い。投与開始後2日程度で定常状態に達するため、比較的短期間で薬効が期待できる。一方、高齢者での血中濃度半減期は10時間を越え、無尿状態の血液透析患者では24時間を上回るが、透析で3時間台に低下するという報告がある。他剤との相互作用をみると、CYP誘導作用を持つ抗てんかん薬や、CYPに影響を及ぼさない抗てんかん薬では、臨床的に有意な影響を及ぼすに至らなかったという。
2.禁忌など
本剤の成分またはピロリドン誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと。
腎機能障害のある患者、重度肝障害のある患者、高齢者には慎重に投与すること。
3.採血時期
【主に用いられる疾患】
てんかん
【副作用】
下痢症,便秘症,傾眠,めまい,頭痛
関連疾患
G40.9.2:てんかん → G40-G47:挿間性・発作性疾患
A09.9.4:下痢症 → A00-A09:腸管感染症
K59.0.13:便秘症 → K55-K64:その他の腸疾患
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R51.16:頭痛 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.