WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01112 |
副甲状腺ホルモンintact (PTH-intact)parathyroid hormone, intact4C025-0000-022-053 |
冷遠
|
14 ↓
02 |
6カ月 凍 |
ECLIA | pg/mL 10~65 |
包括165 D008 33 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01112 |
副甲状腺ホルモンintact (PTH-intact)parathyroid hormone, intact4C025-0000-022-053 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
冷遠
|
14 ↓
02 |
6カ月 凍 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 10~65 |
包括165 D008 33 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
項目
- ビオチンの影響については、ご利用の手引き「13.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。
- 1-84PTHと7-84PTHを測定します。
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- PTHは採血後、直ちに冷却下で血漿を分離することで不活性化を防ぎます。
- 血清も検査可(急速凝固採血管による血清は避けてください)。
- ヘパリン血漿も検査可。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/副甲状腺ホルモン(PTH)
- 実施料:包括165
- 診療報酬区分:D008 33
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
「副甲状腺ホルモン(PTH)」として一連の算定となります。
容器
参考文献
富田明夫, 他: ホルモンと臨床 36, 991, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
血中カルシウム濃度を上昇させるホルモン。副甲状腺疾患や骨疾患の鑑別に用いられる。
副甲状腺ホルモン(PTH)は最も重要なカルシウム調節ホルモンであり、84個のアミノ酸から構成されている。完全分子型である場合は whole PTH と呼ばれ、タンパク分解酵素によりN末端、C末端、中間部の三つのフラグメントに分解される。
PTHはN末端に生理活性を有し、C末端フラグメントは生物学的には不活性であるが、血中半減期が長く安定である。一方、C末端フラグメントは腎より排泄されるので、腎不全例では排泄不良のため血中で高値をみることがある。
従来、完全体のみを測定するといわれていたPTHintact は7-84PTHも測りこむことが明らかになっているが、腎の影響を受けにくく、現在でもよく測定される。ただし、不活化を防ぐために採血後ただちに冷却下で血漿を分離する必要がある。
PTHは血清カルシウム濃度の恒常性を維持するホルモンであるため、カルシウム値は原発性副甲状腺機能亢進症で高値になり、低下症では低値になる。また、外的要因に対してこの恒常性を維持するためPTH濃度はカルシウム濃度を正常化する方向に働く。このため、低カルシウム血症の場合にPTHは上昇し、高カルシウム血症の場合は低値になる。
【高値を示す疾患】
偽性副甲状腺機能低下症,原発性副甲状腺機能亢進症,続発性副甲状腺機能亢進症
【低値を示す疾患】
特発性副甲状腺機能低下症
関連疾患
E20.1.2:偽性副甲状腺機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E21.1.1:続発性副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E20.0.1:特発性副甲状腺機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.