WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07473

Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx)〈血清〉type 1 collagen cross-linked N-terminal telopeptide

5C123-0000-023-021

血液
1

遠心

血清
0.3

01

02

 

 

EIA

nmol BCE/L

包括156

D008 27

生Ⅱ

3~4日

項目
コード
検査項目

07473

Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド (NTx)〈血清〉type 1 collagen cross-linked N-terminal telopeptide

5C123-0000-023-021

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

血清
0.3

01

02

 

 

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

nmol BCE/L

包括156

D008 27

生Ⅱ

3~4日

備考

項目

  • [骨形成マーカー]BGP、BAP、total P1NP。
    [骨吸収マーカー]NTx、TRACP-5b、Dpyr。

基準

  • チャート参照:「NTx(血清)」基準値

算定

  • チャート参照:腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈
  • チャート参照:検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)
  • 実施料:包括156
  • 診療報酬区分:D008 27
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

乳癌、肺癌または前立腺癌と既に診断された患者に対し骨転移診断のために行い、当該検査に基づいて計画的な治療管理を行った場合には、「悪性腫瘍特異物質治療管理料」として算定します。

(原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果判定または)骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択に際して実施された場合に算定できます。

骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に1回、その後6月以内の薬剤効果判定時に1回に限り、また薬剤治療方針を変更したときは変更後6月以内に1回に限り算定できます。

「オステオカルシン」、「NTx」、「Dpyr」を併せて実施した場合は、主な項目の実施料のみ算定できます。

チャート

「NTx (血清)」基準値
腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈
検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

日本骨粗鬆症学会: Osteoporosis Japan 12, 191, 2004.

検査項目解説

臨床的意義

骨基質の分解産物。骨粗鬆症、原発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍の骨転移など、骨吸収が亢進する疾患の経過観察に有用。

 Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)は、骨基質の主要構成タンパクであるⅠ型コラーゲンの分解産物である。

 骨組織において、Ⅰ型コラーゲンの分子間は、両端のテロペプチド領域を中心に、ピリジノリンあるいはデオキシピリジノリンと呼ばれる物質を介し、安定な架橋構造を形成している。

 骨吸収が起こると、分解生成されるⅠ型コラーゲンのペプチド断片には、N-末端側由来の産物であるNTxも含まれている。骨組織から血中に放出されたNTxは、最終的に尿中に排泄される。すなわちNTxは、骨吸収を反映して尿中に現れるコラーゲン分解産物と考えることができる。

 ピリジノリンを介したⅠ型コラーゲンの架橋構造は、成熟コラーゲン線維にのみ存在し、その量は骨基質量に相関する。ゆえにNTxの血中濃度および尿中排泄量の測定は、骨吸収状態の有用な指標となる。実際、原発性副甲状腺機能亢進症など、骨吸収亢進を来す種々の代謝性骨疾患では、血中および尿中NTxが高値を示すことが知られている。たとえば骨粗鬆症に対し、いくつかの骨吸収抑制剤が登場しているが、これらの効果判定は、投与前後の尿中NTx排泄量変化から推定することが可能である。薬剤で骨吸収が抑制されれば、それを反映し、尿中NTxは有意に低下する。他の骨吸収マーカーよりもNTxは、こうした骨吸収抑制剤に対する反応性が鋭敏とされている。

 上記の基準値のほかに、悪性腫瘍の骨転移における尿中NTx排泄量は、別に設定されている。Cut-off値(100nmol BCE/mmol Cr)は、診断特異性を重視し高めに設定されている。このため、骨転移例における陽性率は20~30%程度に留まる。もし尿中NTx値が骨吸収亢進を意味する55nmol BCE/mmol Cr 以上である場合には、骨転移の可能性を考慮して、1~3カ月おきに再検査し、NTx値の変化を確認することが望ましい。

【高値を示す疾患】

骨転移癌甲状腺機能亢進症原発性副甲状腺機能亢進症

関連疾患

C79.5.11:骨転移癌 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 E00-E07:甲状腺疾患
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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