WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07485

ステロイド10分画steroids, 10 fractionation

4D019-0000-004-203

 

蓄尿
5

 

25

4週

冷蔵

GC-MS/MS

mg/day

5~7日

項目
コード
検査項目

07485

ステロイド10分画steroids, 10 fractionation

4D019-0000-004-203

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

蓄尿
5

 

25

4週

冷蔵

GC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/day

5~7日

備考

項目

  • [分画範囲]
    17-ケトステロイド7分画、プレグナンジオール、プレグナントリオール、プレグナントリオロン

検体

  • 蓄尿時は冷暗所に保管してください(保存剤による影響はありません)。

基準

  • チャート参照:「ステロイド10分画」基準値

チャート

「ステロイド10分画」基準値

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

Suzuki, T. et al.: Endocrine J. 50, 571, 2003.

検査項目解説

臨床的意義

ステロイドを3,7および10分画に分け、副腎皮質機能異常を各分画の値により明確に評価が可能。

 17-ケトステロイド(17-KS)は男性ホルモンの大部分を占めるC-19化合物のなかで、ステロイド骨格のC-17位にケトン基を有するものの総称である。11-oxy-17-KSと11-deoxy-17-KSに大別されるが、尿中に現れるものとしては副腎皮質で産生されるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)とアンドロステンジオン、およびその代謝物であるコルチゾールなどC-17位に水酸基をもった側鎖酸化物がある。

 11-oxy-KSは副腎由来のコルチゾールが代謝を受けたもので、11-ケトアンドロステロン(11-keto-An)、11-ケトエチオコラノロン(11-keto-Et)、11-ハイドロキシアンドロステロン(11-OH-An)、11-ハイドロキシエチオコラノロン(11-OH-Et)が含まれる。一方、11-deoxy-KSには、主に副腎皮質で産生されるDHEAとアンドロステンジオンやテストステロンの代謝物であるアンドロステロン(An)、エチオコラノロン(Et)などが含まれる。17-KSのなかでDHEA、An、Etが総量の50~60%以上を占め、残りが他の4成分による。

 尿中に排泄される17-KSは健常成人男性の場合、約2/3が副腎由来、残りの約1/3が性腺由来である。小児や女性の場合はほとんどが副腎由来である。

 本検査を行う場合は蓄尿検体を用いる。採尿状態が大きな影響を及ぼすので正しい採尿を行うことはもちろん、尿量に変化がある場合は同時にクレアチニンを測定するのが望ましい。また、一部の薬剤により影響を受けることがあるので注意する。

【高値を示す疾患】

[エチオコラノロン]
甲状腺機能低下症

【高値を示す疾患】

先天性副腎過形成(一部)

[アンドロステロン]
クッシング病多のう胞性卵巣症候群
[デヒドロエピアンドロステロン]
副腎癌異所性ACTH産生腫瘍

【低値を示す疾患】

[アンドロステロン]
甲状腺機能亢進症
[デヒドロエピアンドロステロン]
ACTH単独欠損症アジソン病

関連疾患

E03.9.4:甲状腺機能低下症 E00-E07:甲状腺疾患
E25.0.8:先天性副腎過形成 E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.0.4:クッシング病 E20-E35:その他の内分泌疾患
E28.2.2:多のう胞性卵巣症候群 E20-E35:その他の内分泌疾患
C74.9.4:副腎癌 C73-C75:甲状腺・内分泌腺腫瘍
E24.3.1:異所性ACTH産生腫瘍 E20-E35:その他の内分泌疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 E00-E07:甲状腺疾患
E23.0.1:ACTH単独欠損症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E27.1.1:アジソン病 E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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